先日、昼間にテレビで「ラストサムライ」やってたので思わず見てしまいましたが、やはり面白いなあと思いました。
ラストサムライの勝元(渡辺謙)は西郷隆盛がモデルだと思います。
映画としての突っ込みドコロは多々ありますが、この映画を要約すると、
「長州明治政府の売国奴の皆さんが天皇を担ぎ上げ、勅命の名において欧米列強に売国三昧...、それに抗う最後の侍達」という感じになりますか。
こういう映画は本来なら、明治維新を総括すべく、日本人自身の手で作らなければいけないのだろうと思いますが、なぜか外国人からわざわざ指摘される始末です。
ラストサムライの構造を今の政治状況に置き換えると、
「安倍ちゃんを筆頭とする長州売国派が、グローバリズムを錦の御旗に、”改革だ!”と言いながら、グローバル企業の利益の為に売国三昧...、それに抗う我々土着の一般国民」という感じになりますでしょうか。
私は、彼ら外圧を頼りに「改革」を進める一派を「売国奴」と断じていますが、彼らの言う「改革」って一体何なのでしょうか?
この「改革」というキーワードは一見すると良いことのように思われがちですが、とても危険で反社会的な思想ですので、注意喚起のためにも、本件「改革って何?」もシリーズ化して掘り下げていきたいと思います。
第一回目は、話題の小池都知事のぶち上げた「東京大改革」、「都政改革本部」とやらについて書いてみます。
「書いてみます」とは言うものの、これは小池都知事の周辺にいる人物達の名前をリストアップするだけで、彼らが何をしようとしているのか簡単に予測できます。
①小池都知事の選挙戦でのサポーター
笹川 堯
前自民党衆議院議員、元国務大臣、元自民党総務会長
父は元衆議院議員で日本船舶振興会創設者の笹川良一。弟は日本財団会長の笹川陽平。
笹川良一は米国の国立公文書記録管理局・CIAレコードにおいて戦争犯罪人/CIA協力者であることが確認されている( http://www.archives.gov/iwg/declassified-records/rg-263-cia-records/second-release/name-files.html#s )
若狭 勝
自民党衆院議員、元東京地検特捜部副部長、元東京地検公安部長
(地検の上層部は日米合同委員会出身者/CIA出向経験者で締められている)
佐々木 良昭
東京財団上席研究員。笹川平和財団シニア・アドバイザー。
元拓殖大学教授(日本刀で学生を切りつけ傷害罪にて辞職)
小池都知事の40年来のボーイフレンドでもある( http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160803-00010006-jisin-pol )
*ちなみに、東京財団は日本財団のインバウンド担当の実務組織といえるもので、笹川平和財団系の組織。
外交分野においては 日米の戦略、同盟強化を基礎とする。 元理事長は竹中平蔵
②都政改革本部メンバー
上山信一 慶大総合政策学部教授、マッキンゼー共同経営者、東京財団上席客員研究員、大阪維新の会政策特別顧問
加茂修 弁護士、政府調達苦情検討委委員会委員長
小島敏郎 青山学院大国際政治経済学部教授、弁護士
工藤裕子 中大法学部教授、財務省財務総合政策研究所上席研究員
佐藤主光 一橋大国際・公共政策研究部教授
山梨広一 イオン株式会社特別顧問
飯塚正史 SBI(ソフトバンク・インベスティメント)ホールディングス株式会社顧問、元明治大学大学院客員教授
町田裕治 経営コンサルタント、元マッキンゼー
安川新一郎 グレートジャーニー合同会社代表、 元ソフトバンクモバイル執行役員
坂根義範 弁護士
須田徹 公認会計士、税理士
■小池都知事、9月1日付で「都政改革本部」設置を表明…一問一答 : スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/topics/20160826-OHT1T50106.html
ということです。
とてもわかりやすいので、誰もが「あ....、察し」となれると思います。
簡単に言うと、「国家戦略特区を推し進め、移民を受け入れ、医療や保険を破壊し、格差を拡大させ、グローバル企業に朝貢するための集団」ということでしょうか。
個別企業名には触れませんが、「マッキンゼー」に関してだけ。
マッキンゼーは、シカゴ大教授でノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマンを教祖とする「新自由主義」というカルト宗教を厚く信仰する「シカゴ学派」の経営コンサル教団。
それと、もう一点。
大阪維新の会も橋下徹を教祖とする新自由主義者の教団で、政策顧問としては竹中平蔵が属していました。
つまり維新の会 = 竹中平蔵慶大教授 = 東京財団のラインでも繋がります。
都政改革本部のキーマンである上山信一慶大教授は、マッキンゼー共同経営者 / 東京財団上席客員研究員 / 大阪維新の会政策特別顧問でもありますが、見事に繋がってきてしまいますよね。
余談ですが、「維新」というキーワード、ラストサムライの話に立ち返らずとも自明となりますが、「改革」を謳う人たちが好んで使いますね。
坂本龍馬をはじめとして長州ファイブ(井上馨や伊藤博文、山形有朋ら)など維新の志士も、イギリスのフリーメイソンにお金もらって喜んで改革(クーデター)起こしてましたよね。
新自由主義者の皆さんがやたらと坂本龍馬が好きなのは説明不要だろうと思います。
「維新」のみならず、改革派/新自由主義者が好んで使用するキーワードも書き記しておきます。
以下のようなワードを、頻繁に口にする小泉進次郎のような人間は要注意人物ということです。
構造改革
規制緩和
既得権の打破
グローバル
自由化
民営化
自己責任
無駄の削減
最後に、上述した改革派/新自由主義者と闘う現代のラストサムライたちの言葉も残しておきます。
亀井静香 「晋三よ!国滅ぼしたもうことなかれ」より
”この危機に立ち向かうべく、日本人としての魂を奮い立たせ、外来種の、弱者をむさぼり喰う資本主義=新自由主義のグローバリズムを蹴散らすために、ともに削岩機となって先ずは行動たらんことを節に希望する次第だ。
日本の未来だけでなく人類の存亡もかかっている。
一緒に奮い立ってくれ!”
バーニー・サンダース議員
”TPP, as is always the case, is supported by Wall Street. It is supported by corporate America. It is supported by all of the big money issues. But I believe that if we stand together, we can, in fact, defeat it.
TPPはウォール街と"株式会社アメリカ(グローバル企業)"の巨額の資金により支えられている。しかし我々がともに闘えば突き崩すことができるだろう。”
http://www.democracynow.org/2016/8/25/our_revolution_bernie_sanders_launches_new
”ギリシャで過大な債務を作り出したのは、米国投資会社ゴールドマン・サックスである。現在プエルトリコも、ヘッジファンドの巨額の利益の犠牲になっている。今の国際金融ルールは、金持ちと権力者が残りの全員をくいものにして利益を得る仕組みです。来年には上位1%の資産が残り99%の資産合計を上回る。今こそ国際ルールをいかに変更し、格差を是正することを考えましょう。”
http://democracynow.jp/video/20150821-2
植草一秀
”TPPはハゲタカが日本を収奪するための手段であり、日本収奪の最終兵器である。
利益を得るのはハゲタカ=強欲巨大資本=多国籍企業である。
ハゲタカは日本にも多くのエージェントを擁している。
日本でTPPを推進している者は、ハゲタカの手先であり、ハゲタカが世界に蔓延させている経済運営の方式が「新自由主義」である。”
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-4585.html
次回の「改革って何?」シリーズは個別の事案を掘り下げていきます。