麻酔なしで臓器を強制摘出、女性器に電気棒を突っ込み…! 中国共産党による臓器売買と拷問の実態を | Turmuhammet(トゥール ムハメット)のブログ

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東トルキスタンは、テュルク(突厥)系民族が居住する中央アジアの地域、すなわちテュルクの土地を意味するトルキスタンの東部地域を指す地域概念。現在では中華人民共和国に占領され“新疆ウイグル自治区”と呼ばれる。“ウイグル”とも呼ばれる。

麻酔なしで臓器を強制摘出、女性器に電気棒を突っ込み…! 中国共産党による臓器売買と拷問の実態を「日本ウイグル連盟」会長が暴露!

 

ウイグル人はイスラム教を信仰する民族で、新疆ウイグル自治区を中心に暮らすトルコ系イスラム教徒である。中国国内に約1200万人いる。中国政府は、ウイグル人の分離・独立運動を警戒し、中国共産党への忠誠を誓わせてイスラム教を禁止するという同化政策を長年強制してきた。敵対的とみなした者を「テロリストを再教育する」として強制収容。21世紀の現在もなお「魔女裁判」のような悪行が横行している。そして昨今、中国政府による残虐非道に拍車がかかっている。なんと、ウイグル人の臓器が生きたまま採取され、中国内で売買されているというのだ!

この度、筆者もパーソナリティを務めるラジオ番組「ルイノアール・ユリアの館」(市川うららFM)に日本ウイグル連盟会長のトゥール・ムハメット氏が出演してくれることになり、筆者は「現代のホロコースト」ともいうべき中国におけるウイグル人迫害問題について実態を教えてもらった。

■あまりにもひどい、中国によるウイグル人拷問の実態

左:トゥール・ムハメット氏、右:深月ユリア

トゥール・ムハメット氏(以下、ムハメット)  中国はウイグルが旧ソ連から独立したカザフスタンやウズベキスタンのようになる事を恐れ、長年にわたりウイグル人の同化政策を続けています。近年、中国社会には経済格差や矛盾が広がり、それに伴って中国政府に不満を抱く人々もどんどん増えている。そんな情勢が世界で報じられ、いつか共産党による支配が崩壊するのではないかといわれています。中国共産党もそれを十分理解していて、これに乗じてウイグルが独立運動を起こさないように、罪のないウイグル人を強制収容所に入れて殺すようになったのです。

中国はファシズムの国です。漢民族が優秀で、それ以外の周囲にいる民族は、支配して抑圧してもよいという考えなのです。現在、全人口2500万人のウイグル人の1割以上、300万人ものウイグル人が強制収容所に入れられているといわれていますが、私はその数はもっと多いと思います。新疆ウイグル自治区は、もはや「中国の刑務所」のようで、自由に取材もできませんが、トルコやロシアなど親中国家のジャーナリストには取材が認可されることもあり、その方々の報告によると、ウイグルの街はもう人がいなくなり、ガラガラだったそうです。

――強制収容所ではどんなことをされるのですか?

ムハメット  習近平国家主席への忠誠を強制的に誓わされ、ウイグル語を話すことさえ禁じられます。イスラム教は邪教とされ、従わない人は拷問の末に殺されるのです。毎日、何百人ものウイグル人が殺されています。

その拷問方法にしても極めて残虐で、一部の報道によると「女性の性器に電気棒を突っ込み」「天井から身体を吊して火で焚き付け」「(足の)親指で逆さ吊りにしたり」などの行為が行われているという。

■中国によるウイグル人の臓器売買、その鬼畜すぎる実態

――殺されたウイグル人の臓器が採取され、売買されているという話もありますが?

ムハメット  事実です。2017年に中国政府によって全ウイグル人を対象とした遺伝子検査(という名のDNA採集)が行われましたが、ウイグル人は敬虔なイスラム教徒で、お酒もタバコも吸わないため、内臓が健康的な方が多く、そこに目をつけた中国共産党はウイグル人の臓器を売買するというビジネスを始めたのです。

もちろん、自ら臓器提供の意思を示した人からではなく、強制収容所で殺されたウイグル人の体から臓器が取り出されます。生きたまま、麻酔なしに臓器を取られることもあるそうです。

現在、中国で臓器のドナーを探すと10日以内にドナーが見つかりますが、これらはほぼ殺される予定のウイグル人たちの臓器です。中国の臓器売買ビジネスは現在、年間3兆円もの売上があると見込まれています。

去年(2018年)9~10月、ウイグル地域の電車・バス・飛行機などの公共交通網が止められたのですが、中国共産党はこの期間にも何十万人ものウイグル人を強制連行し、臓器を採取する為に中国本土の各地に分配したという証言があります。

カシュガル空港、臓器輸送の優先通路(写真提供:トゥール・ムハメット)

 報道では、中国共産党は2016年5月、中国の民間航空会社に対して「臓器の空輸」ルートを確立させるよう要求したという。かつて新疆ウイグル自治区の病院に勤務し、現在はメディアを通してウイグルの現状を訴え続けている元外科医エンヴァー・トフティ氏によると、それ以後、新疆ウイグル自治区のカシュガル空港には、中国語とウイグル語で「特殊旅客、人体器官運輸通路」と書かれた臓器輸送の優先通路も設けられているという。そしてトフティ氏自身、この臓器摘出に関与していたという。当時は中国共産党に「中国共産党、共産主義だけが素晴らしい。他はすべて悪であり『人民の敵』だ」と洗脳されていたことから、まだ息のある受刑者から臓器を摘出することに対して罪悪感などまったくなく、むしろ「悪者を懲らしめている」という自負やプライドさえ抱いていたという。

左:トゥール・ムハメット氏、右:深月ユリア

問題が世界各国で黙殺されている!

――このような人権蹂躙が横行していながら、国連はなぜ動かないのでしょうか?

ムハメット  中国は国連の常任理事国ですからね。さらに国連人権委員会の委員でもあります。中国の発言権が大きいため、国連は動いてくれないのです。私はトランプ大統領に期待していますが、トランプ大統領がウイグル問題を批判すると、リベラル側からは「どうせ米中貿易戦争のための戦略だ」と言われてしまう。

殺害された、あるいは行方のわからないウイグル人のエリートたち(画像提供:トゥール・ムハメット)

14億もの人口を抱える中国の影響力は極めて大きい。中央アジアから中東にかけて、80近くの国々を鉄道、海上交通路、他のインフラ・プロジェクトで結びつけようという中国の「一帯一路」構想には多くの国が参画しています。また、中国が中東諸国に対してインフラ整備や巨額の貸付を行っていることもあり、イスラムの国家ですらこのウイグル問題への口出しには消極的なのです。

――そうなると、メディアがこの問題をどんどん発信していくしかないですね。

ムハメット  はい、お願いいたします。この問題は世界各国のほとんどのメディアで報道されていません。私は独立運動をはじめてから、妻に強く反対されました。私は日本に暮らしながらウイグルに残った娘に生活費を送っていましたが、現在は娘と連絡が取れない状況です。娘は行方不明になってしまったのです。

中国によるウイグル迫害がより多くのメディアで報道され、世界中の人々がこの問題に対して関心を持つことで国際社会が動き、いつの日か、すべてのウイグル人の尊厳が守られるとともに、彼らが安心して暮らせる時代になることを切に願う。