ソプラノ歌手・川上真澄です。
自主企画は年に2公演ほど。
従って、本番前日は準備に大忙しになります。
「あとで振り込んだらいいじゃない!」と
ある方に言われましたが、私はそれはやりたくありません。
お一人お一人、手紙を同封してお渡ししています。
私たちの仕事は一期一会。
もしかしたら、もうそれっきりご縁がなくなる方もいます。
また一緒に歌いたいねぇ!
と言いながらも、なかなか実現しなかったりします。
ご一緒できる日を楽しみに、感謝を込めてメッセージを書きます。
私は演奏家ですが、プロデューサーでもあります。
依頼を受けて演奏することもありますし、こちらが企画して演奏の依頼をすることもあります。
二足のわらじになって8年目くらいです。
そうして思うのは、
プロの演奏家に無料で依頼できる人の気がしれないということ。
演奏家にとって、例えそれが少ない額でも報酬があるということは「演奏に責任を持つ」ということです。
演奏家に責任を持たせない演奏をさせてはいけません。何より、聴かされるお客様がかわいそうです。
中には報酬無しでも演奏したい、参加したいと思う企画もありますし、参加させて欲しいという依頼もあります。
演奏家が報酬無しでも演奏したいと思うのは、そこに魅力的な何かがあるからです。
その“何か”は何でしょうか?
プロとしてやっている方でも「報酬はいりません」と言われることがありますが、私は必ず幾ばくかの謝礼はしています。
これはプロデューサーとしてのプライドです。
といっても、少ない額なんですけどね!!!
プロの方でも「勉強のため報酬無しで」と言われても、そうはいきません。
なので、こちらが報酬を出したくないような演奏をされる方にはお願いはしません。
何でもいいってわけじゃないのです。
さて、来年の企画のことで、話を持ち掛けていらした方と打ち合わせ(Lineで!)をしていました。
思った以上に大きな編成になりそうで、これ以上、奏者を増やすな!!ギャラ出せないよ!!と、大騒ぎしていたことろです。
その方は自分のギャラは他の奏者に回してくれと言うのですが、そうもいきません。
ギャラ無しでも死ぬ気で取り組むとまで言ってくださいましたが、そうもいきません。
チケット・ノルマは課してないので、プロデューサーとしては、また苦悩の日々が始まります。
チケット・ノルマに関しては前にも記事にしましたが、また明日にでも。