夏休みが近づいてきました。最近のCMも、塾のCMが増えてきましたね。
さて、「子どもの勉強をどうにかしないと!」と思われる保護者の方は、多くの場合、
うちの子は集団だと難しいだろうから、個別でみてもらった方が良いのでは。
と思い、「個別指導」の塾を探されますが、塾が使う「個別指導」の意味は、このような
集団一斉授業ではありません
というだけで、お家の方がイメージする「先生1人に対してうちの子だけ教えてもらえる」ではないのですよ。
塾が言う「個別指導」とは、あくまで、
個別に勉強を教えます
というだけで、先生1人に対して生徒3人がそれぞれ別なところを解いていても
個別に教えている
ので個別指導だし、
生徒10人がそれぞれ問題を解いていて、わからないところだけ聞きにきても、
個別指導にわからないところを教えているので、
個別指導です。
どうしても先生1人に対して生徒1人、というスタイルで教えてもらいたいのなら、
マンツーマン指導
と書いてある塾に行かないとダメです。
マンツーマン指導と個別指導
お値段が違いますので、
「料金が安いので個別に教えてもらえるなら、個別指導でいいじゃない」
と思っても、内容が違うので、お子さんの性格によっては、
塾に通ってはいたけれど、実は家で一人で勉強しているのと変わらない
という状態になります。
もし、お子さんが、大人しいタイプだったり、自分から積極的に質問しにいかないタイプだったりする場合、「個別指導」に通わせると、他の元気の良い積極的に質問するタイプのお子さんに、先生に直接教えてもらう時間を全て取られて、ただ一人で問題を解いていただけ、になります。
逆に積極的に質問をするお子さんの場合は、「個別指導」に通わせても、先生に積極的に質問をするので、よく教えてもらえます。
大人しいタイプのお子さんで、「個別指導」に通わせる場合は、入会の時に塾の先生に、
「うちの子は自分から質問を積極的にするタイプではないので、先生の方から子どもによく話しかけるようにしてもらえませんか?」
とか、
「元気が良いお子さんとはなるべく一緒の席にしないでもらえませんか?」
とか、
「担当の先生は、面倒見が良い先生にしてもらえませんか?」
とか、先にリクエストをしておかないとダメです。
塾側も、何も言ってこない保護者のお子さんはお客さん扱いになりますので、あなたのお子さんがお客さんになってしまい、結果、成績が上がらなかった場合、
「週1回では難しいので、週2回来ていただかないと」
と、通塾回数を増やされる方向にいきます。夏休みとか
「夏期講習全部きてください」
と言われかねません。結構いらっしゃいますよ、このパターンの方。
お子さんのタイプによって、「個別指導」も合う合わないがあり、もし合わないけれど家から近い等の条件で通わせたい場合は、きちんと要望を伝えることが大切です。
お子さんのことを思って良かれとしてやっていることが裏目に出ないよう、塾選びはお気を付けください。
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