V系の女神、君に御願い、高田馬場AREA。 | CRAZY STYLE NOBLE STARS

V系の女神、君に御願い、高田馬場AREA。

Chikloは10月29日の土曜日に
高田馬場エリアでライヴがあります。
ハロウィンパーティです。




まぁ知らないなんてことは今更ないかとは思いますが、
わたくし、バンギャルをひどくこじらせたままの勢いでバンドをやっておりまして。


高田馬場エリアというライヴハウスをメインに活動していたバンドに
一時期酷く傾倒しておりましてですね。
具体的には一部には良くご存知かと思われる
FatimaだのSugarだのを筆頭に
有象無象あれこれそれその他諸々。
酷い時など計算上、十夜に一回はエリアにいるような年もあり
その都度持ち帰るため、冷蔵庫にモルツが何本も貯まりました。




それで
4年ほど前のたしかとある夏の日、いつものようにライヴを眺めていて
ふと思いついてしまったことがあって


「反対側からみたらどんな景色か確認したい。」


そうだ。


わたしは、このバンドが
こーーーんなにも好きなのに、
知らないことがある!と。



そこの柵を一本隔てたら、
同じバンドなのにお客さんには全く見えない事象が広がっている現実。
鏡の向こう側みたいな感じ。
見えるけど、観るものだけど、踏み込むことはできない異次元のような。



そこに手を突っ込んでみたいと思っちゃったんですね。
なんかね。



でも、思いついたらすごく楽しくなっちゃったので
エリアに出たいエリアに出たいエリアに出たいエリアに出たい
すぐそこにあるそこの床、
踏んでみたいんだ。
じゃあどうしたらいいかなぁ
とりあえずなにか楽器できるようにしたら近いのかなぁ
まぁギター買おう
買ったんでバンドやってみよう
やれそうなメンバー探して
ライヴやってみよう
今度はオリジナル作りましょう
ワタシはエリアに出るんだから
エリアに出れるように体裁を整えましょ



エリアに出たいエリアに出たいと唱え続け
賽を振り
コマは進み


とはいえフツーに社会人であることと、
なんていうか、それ以前に
けっこういい年こいたもじょという大ペナルティを背負っている。
それがアナタの愛したヴィジュアル系として根本的にどうなのかっていうのは
まぁどう足掻いてもどうにもならないので
ぐだぐだ気にしないことにしてですね。
エリア出たい。


その十字架を背負っていながらにして
しかしながらこれがなんだか意外にトントントンと進んでしまい
結果、こんなところまで来てしまって・・・


思い立って数年来。
スローペースですが、実際は超効率でした。
ああ、人間、やればできるもんだなぁと
しみじみ思っております。


それに、やたら運がいい。

こんな女子ばっかり5人もそうそう集まらないって
しかも集まっただけじゃだめで
女子でありながらエリアに出られるレベルまでv系やれるやつ。


v系の女神はたぶんワタシのことがすごく好きだと思うの。
でなかったら、こんなに上手くいかないと思うの。



高田馬場エリアのステージにまつわる色々。
ライヴハウスエリアでなく
スーパーライヴシアターエリア。

あー。シアターかぁ。
うまい事言うねぇ。


夢を紡ぎ
妄想を紡ぎ
涙を紡ぎ
絶望を紡ぎ
あまたのファン同士の抗争を紡ぎ
最前定員11人の奪い合いに怯え
冷房は壊れ、あるときは効き過ぎ
春は人見晋平氏の誕生日を祝いに
夏はおつかれサマーのTシャツを集め
秋はハロウィンパーティで割と無茶な仮装をし
冬は年越しカウントダウンでそばを喰い
ドリンクカウンターのスタの不機嫌さに動揺し
入り口に鎮座ましますFatimaのポスターにときめき
近くのネカフェのきつねの掲示板にはアクセス禁がかけられているのを発見し
音響は凄まじく破壊的で
アレが何ていうかあんなことになって浮かれたり
ソレがこんなことになって激怒したり
まあなんか喜怒哀楽いろいろ紡ぎ紡ぎ
色々なことがあって、



だけど観る側には絶対不可侵領域のあの場の理は分からずで


「あの人には何が見えてたのだろう?」


最前列を超えたら、法則の異なった世界「ヴィジュアル系」が広がっている。
最前列にしたらたったの50センチですよ。そこから先の異次元です。
その先が気になる、と言ったバンギャルは、聞いたことない、らしい。
うーん。あんまりいないみたい。


なにごとも、どうしてそうなるのか、知りたい。
この楽しいなとか面白いなって気持ちだとかは、どうやって作るのか、とか。
知らないほうが幸せっていう考え方も、当然あるんですけど。



いよいよブラックボックスの中に
手を突っ込みに行くのだわ。



バンドからすれば、ちょっとやってれば踏み込めるたかがエリアで、
お客さんにしたって愛着がなければタダの無愛想なライヴハウスです。
ああ、まぁ、それなら、
別にそこには特別なものなんか
なんにもないかもしれませんけども。


こんなことを言うのも何か違和感がありますが
幾度となく打ち震えたエリアらしい景色を見たいね。
時間と気持ちを費やして遂に手に入れた
「高田馬場エリアのステージを踏む」機会です。
もし良ければ手を貸してください。
よろしくお願いしますね。


そうやってお願いするからには、
素敵な夜を用意していかないとね。



バンドを作るのは楽しいのよ。
なによりも自分の中の観る側の目が
楽しい、素敵と
思えるようなバンドに仕立てられる、と思わなければ、
こうして、やってたりしないのよ。