リンクは就寝時とお留守番時はクレートに入ってもらいます。
そして我が家に来て4日目の4月3日。
この日は私の仕事が休みだったので、リンクとのんびり過ごすことにしました。
朝は元気で、起床時にクレートの扉を開けると尻尾をめいいっぱい振って飛び出しました。
朝散歩のためにリードを見せると、「つけてください」とでも言うかのように、尻尾を振りながらおすわりして見せたので、その姿が可愛かったです。
散歩は、少しだけ足をのばして桜がキレイな公園に行きました。
散歩の終盤は少し疲れた様子に見えたので、リンクにとってはちょっとハードだったかな、と反省しました。
この日も朝ごはんは食べなかったけど、いつもみたいに夜に食べればいいか、と思って様子を見ていました。
そしてお昼寝タイムは、リンク自らクレートに入って過ごし、
時々クレートの外に出て部屋をウロウロしてはまたクレートで寝る、といった感じでした。
様子がおかしいなと思ったのは夕方頃。
やけに寝てる時間が長いし、クレートから出てこないなと思いました。
私が仕事の日は、帰宅後にクレートの扉を開けると勢いよく飛び出してくるのに、
その時間になってもなお、クレートから出てきません。
その頃から咳が出始めたと思います。
20時過ぎ、寝る前にオシッコだけはさせようと思って少し外に連れ出しました。
ほどなくしてオシッコをしたけど、
薄暗い街灯の下でもわかるくらい色がおかしかったので、
とっさに手のひらにオシッコを受けて、
家に戻って白い紙コップに入れると、明らかに血尿でした。
急性フィラリア症になって手術した子も知っていたし、
マーちゃんがフィラリア強陽性だったので、
外で排泄する習慣の子でも、普段からオシッコの色だけは見るようにしていました。
でも、リンクは我が家に来てから毎回色が濃いオシッコをしていたと思うので、
今になって思えば、濃縮尿だと思っていたのが実は血尿だったのかも…と思う節もあります。
もう確認する術はありませんが・・・。
とにかく、咳と血尿が出た時点で急性フィラリア症の可能性が高いと思ったので、
かかりつけの獣医さんに電話して相談したのが20:30くらい。
とりあえずプレドニンを1錠内服して様子をみること、
人間の食べ物でも多少味がついていてもいいから何か食べさせるように言われました。
プレドニンを口の奥に突っ込んで飲ませ、
レバー、チーズ、など食べさせようとしましたが、結局口にしたのは水と牛乳でした。
その後、相変わらずクレートでぐったりしていたけど、咳は落ち着いたので様子を見ることにしました。
でも、これで終わりじゃない。
次のことを考えなければ。
朝になったら病院に連れていかなければならない。
でも、急性フィラリア症に対応してくれる獣医さんを知らない。
もしかしたら夜中に急変するかもしれないけど、夜間診療をしている獣医さんもわからない。
この時点で21:00くらい。
深夜になる前に、今のうちに必要な連絡をして情報を聞かなければ。
何人かの人に電話して、
朝になったら我が家から1時間半ほど離れた獣医さんに受診することになりました。
その病院はちばわんのメンバーさんがかかりつけであり、
検査などの設備が揃っており、フィラリアの手術が可能とのことでした。
これでひと段落。
そろそろ寝ようと思った0時くらい。
再度リンクが咳をし始めました。
今度は血痰と泡を吐き出しました。
心拍も呼吸も早くなってるみたい・・・。
夜間に受診するか判断に迷いましたが、
急性フィラリア症は症状が出始めると急激に悪化する可能性もあると聞いていたので、
再度ちばわんに電話をして夜間診療を行っている病院を教えてもらい、病院に向かいました。
心臓超音波と尿検査を行い、
心臓の右心系にフィラリアの成虫が多数存在していること、
尿検査では、溶血しているため膀胱炎や尿路結石で血尿が出ているのではなく、
赤血球が破壊されて起こる血尿であって、急性フィラリア症で間違いないであろうと説明を受けました。
一刻を争う状態ではないけれど急変の可能性が高いので、
家には連れて帰らず朝まで病院でリンクを預かってもらって、
朝になったらもともと受診予定だった病院に連れていくことになりました。
念のため、といってリンクは酸素室に入りました。
おそらく酸素は使いませんでしたが、状態が悪くなったときの備えだと思います。
この時点で午前3時。
朝イチでリンクをもともと受診する予定だった病院に連れていくには、
家に帰っても寝ずに出発することになるし、朝になると道が混雑すると思ったので、
この日は病院のロビーで朝を待つことにしました。
幸い、ロビーで朝まで過ごすことに獣医さんがあっさりとOKを出してくれたので、
車に乗せていた毛布とコンビニで調達した食料を持ちこんで、仮眠をとりました。
そして朝。
夜間診療の獣医さんにお礼を言ってリンクとともに病院を後にし、次の場所へ向かいました。
もともと受診予定だった獣医さんに尿検査の結果を渡し、
そのほか心臓超音波、レントゲン、血液検査を行いました。
結果は、やはり急性フィラリア症で違いなく、
血液検査の結果はけっこうガタガタで、
レントゲン上では心臓が変形しており、
肺にも白い影が多く写っているのが見え、呼吸が充分にできていないと言われました。
手術をしても肺の成虫は取れないし、術後にどれだけ症状が良くなるかわからないけれども、
放っておけば致命的になるのは明らかなので、
手術をすることになりました。
すぐに入院になり、
先生は「点滴をして状態が落ちついているタイミングを見計らって手術します」と話していましたが、
つい先ほど手術が無事に終わったと連絡がありました。
フィラリアは50匹ほど取れたそうです。(!!)
あとは術後の経過によって入院期間が変わってくるとのことですが、
順調であれば2~3日で退院できるそうです。
(⇑ 病院の待合室で待つ、しょんぼリンク)
今、このタイミングでフィラリアの症状が出たのは、
車に長時間乗ったり、環境が変わってすぐにシャンプーしたり、散歩しすぎたりしたのかな、とか、
心身へのストレスが大きすぎたのかな、とか考えたり、
もっと早く気付いて対応することができなかったのかな、とか
とりとめのない考えが頭を巡っています。
でも、これだけ成虫がいれば、いつ症状がでてもおかしくない状態だったんだろうな、と自分に言い聞かせたりもしています。
フィラリア陽性の子を預かる時点で、
このようなことはいつでも起こりえると思っていたつもりでしたが、
いざ直面すると大変混乱したのも事実です。
でも、とりあえずは間に合ったのだから、
あとはリンクが早く元気になってくれることを祈るばかりです。
最後になりましたが、
突然の私からの電話に迅速に対応してくださった方々に感謝いたします。