あー、何になりたかったのだろう
忘れちゃった
あー、あの人に何を言いたかったんだろう
眠りそうになりながら
必死に書いた手紙の文章は
もうすでに思い出せない
わたしが書いたものが
わたしが願ったものが
わたしの生み出したものが
踊りが ダンスが 舞が
見えない何かが
思い出せない
何がしたかったのか
わからなかった
わからない
夜
目の前のことでいっぱいになったよ
狭い部屋の中で ずっと愛想笑いしてた
お金を数えていた
思い出した 舞台の上
夢の中に夢を見せてる自分がいた
涙が、止まらなかったこと
わたしは大切にできているのだろうか
分かることをずっと逃げて”わからない”と言っているのと同じよ
逃げないで、逃げないで
ここに 心の奥に
そうして女の子は傘を投げました