しまはうちの周りの外猫の中で
特別な猫ではなかった
去勢前のしまのシャーは
特上に怖かったし
他の猫のえさを横取りするし
オス猫と喧嘩もするし
メス猫を追いかけてはよく交尾してた
だから早く去勢しないとと思いながら
知識がまったくなく
ねこかつさんの勉強会に
参加して捕獲器を借りたのが2年前の秋
メス猫たちは避妊手術はできても
しまだけはなかなか入らなかった。
ようやく捕獲器に入った夜は大雨で
朝まで玄関の中に入れておこうとしたら
夜中に脱走して
洗濯機の底に籠城し
昼過ぎまで出てこなくて
主人の激怒を買い
断念して玄関あけたら
目を離したすきに姿を消してしまった。
そして、その後も捕獲器を見ると逃げる
捕獲器の奥のえさを食べて
逃げ去る日々
去年の3月にようやくTNR
実に堂々としてたしま
だけどリリースしてほどなく
また姿を消した
いっぱいいっぱい探したけど
いなくて諦めた夏のある日
4ヶ月ぶりに帰ってきた。
かなり痩せたと思った
秋の日
しまはとてもフレンドリーになった
他の猫とも友好的だった
私にも甘えてくるようになった
冬の朝
平和な日々が続くと思ったけど
ナーンと鳴いてまた消えた
しまのこと、また探して探して
4ヶ月、そして半年とすぎて
しまがもどってきた
しま、随分と小さくなっちゃって。
うちの主人は家で他の猫を飼うことを
反対する人だけど
承諾もなしに保護したのが
今年の6月19日
病院に行ったら、エイズ白血病陽性
貧血もひどい数値で
うんちにはマンソンがいて
除虫したけど、
長く生きられないと言われた。
が、うちでのしまは
とても甘えんぼうで、食欲も旺盛
下痢とよだれはひどかったけど
元気なようにみえた。
しまは仙人のように生きるんじゃないか
ってそんな風にも思った
でもどんどん痩せていったね
体重も1キロ台に落ちて
オムツにしてからも
トイレに行こうとしてたね
亡くなる前日、外も眺めてた
ごはんも食べてた
最後の食事は唐揚げの衣抜き
どこにそんな元気があるのかと
思うくらい、奪い取って
ムシャムシャ食べたね
何でも嫌がらない
いい子(男)でした。
スーパームーンだった日曜
外出先から急いで戻ると
しまはもうぐったりしてて
あまりの急変に驚く暇なく
手足をバタバタし始め
抱っこすると大人しくなって
それから目を大きく開けて
何回か大きな口をあけて
膝の上で静かに息をひきとりました。
バイバイ、しま
出会う数と別れる数は一緒でも
たしかに君に出会えてよかった
もう、お昼休みに急いで帰る必要もない
飛び散った下痢便を掃除する必要もない
たくさんの下痢便ついたシーツも
もう洗う必要もない
二階からえさの催促でナーンナーンと
呼ばれる必要もない
枕も占領されず寝不足になる必要もない
でもとてもさびしい
向こうでたくさん友達作るんだよ
そして、いつかどこかで
また会おう
生前のしまは会ったこともない
ブログの皆さんからも愛されました。
たくさんの応援ありがとうございました。
ishizakiさん、リンネさん
友人からもお花をいただきました。
ありがとうございました。
もう皆様方にはお気遣いなされませんように
寒くなりました。
皆様もご自愛ください