・認知症治療は精神医療と同じ運命をたどるのか?
先日小室哲也さんが会見で介護の辛さを思わず吐露してしまったことについて、
識者から肯定や否定の意見が多く出ています。
まあどっちでもいいんですけどね。。。
globeのKEIKOさんはクモ膜下出血の後遺症による高次機能障害を患い、
小室哲也さんが介護を続けています。
高次機能障害の介護は認知症の介護と非常に関わりが多くあります。
認知症でも特に脳血管性認知症です。
認知症には多くの型があり、現在ではおよそ80ほど発見されていますが、
一番多いのはアルツハイマー型。
そして現在の日本における医療で認知症とわかれば、
医師は迷わず投薬を判断します。
「効果を期待しないでね」という言葉を沿えて。
うつ病や統合失調症、不安障害などに対しての精神疾患に対しても、
医師は必ず投薬ありき処置となっています。
日本は国民皆保険で、全ての人が破格の金額で医療を受けられる国ですが、
一方で、不必要な投薬が横行しています。
国民皆保険が施行されて今年で57年。
現在の日本は世界にも例のない、向精神薬の依存患者が70万人を越える向精神薬消費国家となっています。
対して、日本以外はどうなのかというと、
アジアは日本と同じく向精神薬の処方が多いですが、
ヨーロッパでは、薬の処方ではなく、カウンセリングの徹底と予防処置で精神薬の処方を徹底して減らしています。
これは【オープンダイアローグ】つまり対話の徹底という意味ですが、
薬ではなく対話によって、精神疾患を防ぐという考え方です。
思想や理想ではなく、
実践によって証明しています。
かたや日本はというと、
実は認知症の治療法は現在、
危機的な状況にあるのでは?と感じています。
日本の医療の怠慢による、
処方薬ありきの治療となりつつある。
国民皆保険によって薬は安価に手に入るが、
依存患者が異常に増えている状況で、
認知症にも同じ轍が踏まれようとしています。
もし、これが続けば日本は滅ぶ。
という確信があります。
救われない人がこれから、増えるでしょう。
そのような状況でも私は少しでも多くの方を助けたいと思っています。