昨年すったもんだした挙句制服をリニューアルした。(関連記事)この無計画なリニューアルは大量の在庫を作り出したが、ただでさせ手狭になった倉庫にこの不要物は歓迎されない。どこか寄付出来るところがあればいいのだけど・・・とため息混じりに呟いた私にスタッフが心当たりがあると手を挙げた。

 

 こうして年末帰省したスタッフがタイ北部の山村へ地元の有志達とともに制服を届けてくれることになっていたが、年末天候が悪く険しい山道の運転は危険との判断で保留となった。そして先日ようやく制服が村の子供たちへ届けられたという報告を数枚の写真をともに受取った。写真に映る光景は普段私が目にしている見慣れたタイではなく、経済の急発展の裏で取残された素朴な村だった。タイは広い・・・そしてまだまだ格差があることを改めて感じるとともに、本当にこんな物でよかったのか?という疑問が頭をもたげた。倉庫スペースの有効活用が目的でやや押付けるように寄付したが、もっと他に喜ばれる物があっただろう。

 

 私達の会社は贅沢で我侭だ。制服の色、デザインが気に入らない、シルエットが美しくないという理由で簡単に制服をリニューアルする。日々罪悪感もなく大量の無駄を作っている。今年は創立15周年を迎える佳節の年だ。5期連続黒字で法人税を納付出来るまでに成長したがこれに胡坐をかくことなく、そろそろ社会へ目を向けてもいい頃だろう。月末に本社社長が来タイするので口説いてみようと思う。