オンターゲット0の衝撃…浦和(0)vs(5)ガンバ…第26節埼玉スタジアム2○○2
テーマ:浦和レッズオンターゲット0の完敗。
オフィシャル
をみたら、最後の相手に当たったかで枠に飛んだかも怪しい、勢いの死んだコロコロボールを唯一のオンターゲットとして数えてたり、そもそもボールを支配しながらのカウンターにやられたみたいな論調だったりで、本当にそれでいいの?という内容だったんだけど。
あんまりネガティブになるなよ、というクラブのメッセージだと思ってそこは素直に受け取ろう。
分析担当があんな感じで分析してないことだけを願いながら。
試合は前節横浜戦
と同様の立ち上がりを見せた。
要は相手に完全にやられた。
ガンバも浦和の弱いところ三点セットを徹底して攻めてきた。
●まず加藤からDFラインへのボールに三人でプレス。
●次に啓太に入ったところでパスコースを潰しながら啓太も徹底して潰す。
●そして最後は原口に入った際、必ずフィジカルが強いとはお世辞にも言えない原口に体を当てる。
この三点を徹底。横浜もこれをやって素晴らしい立ち上がりを見せた。
横浜とガンバの違いはそれを先制後やめたかやめなかったか。
ガンバは3点差がついて浦和の選手の戦意がなくなるまでそれを徹底した。
松波さんの手腕か、ガンバの選手の地の力なのか。
見事なまでにやられて、浦和はハーフウェーラインの向こうまでボールを運ぶことすらできない。
そしてひたすら耐える時間が続けば、失点もするわけで…
FKからファーに、阿部浩之に通され、中に切り込んで逆側のサイドネットを揺らされて先制を許した。
この阿部に関しては、試合を通してこの得点シーンだけでなく、この後も二回ほどゴール前でフリーにしている。
知らない選手だし、ガンバと試合をするということで、遠藤やレアンドロ・二川といったビッグネームに警戒するあまり手薄になったのか。。。。
大物選手以外の躍動という点ではこの試合2アシストを決め、おそらくもっともインパクトを残した選手であろう藤春の存在も大きかった。
左サイドバック藤春の活躍は見事の一言。
守備に関しては多少粗いところがあったけど、攻撃時ウィンガーと同様の高いポジショニングをし、縦に仕掛けてクロスをあげるところは、アシュリーコールのようだった。
守備力とクロスの精度が上がれば、ガンバの顔に、代表でも長友以上の選手になれる。
注目してみてるから人種差別を擁護するような選手にはならないでね。
(ああ、あと移籍でルール違反するような選手にもならないでね。)
※プレーヤーとしてのアシュリーコールは好きなつもりです。
で、その出色の活躍を見せた藤春に平川は完敗。幾度も突破を許し、そして幾度もクロスをあげられた。
そのクロスからレアンドロへ二発。
前半に永田がフリーにしてヘディングシュートを、後半には中で加藤を嘲笑うかのようなトリックショットを決めたレアンドロもうまかったね。
超短期間でガンバの顔になっただけのことはある。
がしかし、浦和はガンバの顔にやられすぎじゃないか?
万博で播戸に決められたり(2009年 )、万博で遠藤に決められたり(2010年 )、万博ラストの宇佐美に決められたり(2010年 )、でレアンドロ…
で、レアンドロが交代してようやく浦和の時間になるかと思いきや…パウリーニョの時間に。
ゴール前でワンツーを決められて一点、最後は加藤を簡単にかわしてもう一点。
終わってみれば0vs5という久々の大敗を喫した。
残留争いしていた去年でもここまでの試合はなかったし、、、最終節の横浜戦以来かな。
ガンバには去年ナビスコの準決勝
でホームで完勝、さらに今年の万博
で敵地でアディショナルタイムに決めて勝ち、長らく勝てない相手ではあったものの、ここ最近はいい傾向だったんだけどな…
結局バレーとBBの蛮行以来続くリーグホームで勝ちなしが6年間継続中になってしまった。
次節は啓太がサスペンション。
マリノス戦もガンバ戦も啓太のところが狙われている。
啓太抜きは非常につらいけど、啓太が封じられた時にどうするのかをチームが実践するにはいい機会。
小島を入れて、ここニ戦のように柏木・マルシオの動きだしが一切なく、潰されるのを指をくわえて見てるようなチームならここから先はない。
この試合を見て、次節柏木をチームの一番の中心となる啓太のポジションに置くとはちょっと思えないんだけど、もしかしたら宇賀神を左にいれて中に梅崎を置いて柏木を啓太の位置で使うのかもしれない。
いずれにしてもチームとしての動きだしの工夫と、セオリーがダメな時の闘い方をしっかり構築していってほしい。
この試合は浦和の20周年記念試合。
かつてのナショナルダービー、浦和vsガンバ。
観客動員数で苦しむ浦和では久々の46000人というお客さんが集まった。
でこんな試合、前回のホームの大宮戦もこれに負けず劣らず酷い試合だったわけで、これでは動員数は増えていかないよね。
オフィシャルが
ガンバ大阪戦、2007年からホーム5試合勝ちなし。あなたなら
今日どうしますか?
なんて言っておいて、終わってみたら、やっぱり厳しい試合だし、あの問いかけの答えは家で見るor見ないだったね~
みたいな試合をしてるわけなんだしさ。。。
後ろにいた方々は久々の観戦だったようで、試合中今日だけは勝ってほしいを何度も何度も言っていた。0-2までは^^;
滅多に来やしない人が俺様が来た試合だけは勝てなんてわがままに付き合う必要性は全くないとはいえ…
ピッチからもいつも来ないようなお客さんがたくさん集まったのは見て取れたはずだし、それがプレーに繋がらなかったのは残念の一言に尽きる。
次は国立での柏戦。第三のホームだ
相手だって分析してやりたいことはそう簡単にはやらせてくれない。
分析されて失速していくのではフィンケやゼリコの時となんら変わらない。
分析されて一番の形が封じられた時に、その形をどうやってみせるのか、他の手で仕掛けて最終的に自分たちの形にどう持っていくのか、その形以外での途は?
惨敗したことを、キーマンである啓太がいないことをチャンスにして、次のステップへ進んでいく試合にしてもらいたい。
その積み重ねが、新しい浦和の時代をつくる。
応援よろしくお願いします。
おまけ:家長
セーフティーリードとなり、微妙な…というか明らかにカード相当ではないファールに対して前半にカードをもらっていてイライラしてたようにも見えた家長を、ガンバの松波監督は59分という早いタイミングで下げた。
投入されたのは大森晃太郎というユースから昇格して二年目の選手。
家長としてはガンバの危機を助けにきてやったという気持ちがあるのかもしれない。
それなのに、実際はレアンドロが絶対的で、さらにパウリーニョ・佐藤と激しいポジション争いをしなければならない。
そうした不満も鬱積してか、交代のボードを見てもなかなか、なかなかしぶとく下がろうとしなかった。
遠藤だか明神だかがほぼ怒りに行くかのようなジェスチャーで、よく主審がしているような選手を急がせてピッチからさらせるような形で途中まで一緒についていくという、あまり見たことがないようなピッチの下がり方をした家長。
当然、松波監督と握手するわけもなく、ベンチに目もくれずロッカールーム直行。
結果的にはその大森のアシストもあって、5-0で勝った試合。
でも、家長……どうやって大阪まで帰ったんだろうね。
チームと一緒に帰ったんなら……
本来ならアウェイで5-0というお祭りの雰囲気のバスや新幹線が……
家長一人の行動で、せっかくの敵地5-0が次につながらなくなっちゃう可能性だってある。
家長の気持ちは分からなくはないよ。。。
ないけど、あれは絶対にやっちゃだめだし、そこが治らないとここまでの選手で終わっちゃう。
松波さんは大変だな~と、よそ様の心配をしてられるような試合じゃyなかったんだけども、心配になる交代劇だった。
若き日の(まだ十分若いけど)家長、好きな選手だったんだけどな~。
せっかくの逸材が、精神的なところで十分に伸びきらずに止まってしまうのはもったいないし、避けてほしいなと思った試合だった。