2002年 ドリスマツアー。
オープニングからの、草なぎ剛の笑顔に完全にやられた。


20歳の夏、自分の価値観が変わってきたのだと、はっきりと認識した。

ずっと好きだった、完璧にかっこいいキングみたいな人、木村拓哉。
その真逆みたいな、ダメなところを隠さない少年のような人、草なぎ剛。

私は少し大人になり、完璧でない人こそが持っている魅力を感じることができるようになったことを嬉しく思った。


草なぎ剛を中心に見るSMAPは、今まで見てきたものと少し違った関係性を映していて、とても興味深かった。
2003年のドラマ、「僕の生きる道」から草なぎ剛の俳優としての評価が(大衆に向けて)高まってブレイクしたな、と感じたとき、メンバーが一番それを待ち望み、喜んでいることがうかがえる様子があった。

何より、草なぎ剛の他のメンバーへのリスペクトや、SMAPというグループそのものへの愛情を知るごとに、5人のバラバラな個性に私自身も目を向けるようになっていた。

そこからSMAP熱は再燃。

また雑誌やテレビ番組のチェックの生活が始まった。


そして私はまた思い出した。

中高生の時は、彼らは私が20歳になる頃にはもういないと当然のように思っていたこと。

そして、更なる凄味を持って国民的アイドルになった彼らは、なんかもう永遠に続いちゃうかもしれないと思い始めた。