かねてから父に、有料老人ホームの申し込みだけはしておいてほしい、と懇願していた。
実家地区はやはり田舎なので、有料老人ホームの数はあまり多くはない。(確かに人口も少ないが)
その中で夫婦部屋のある施設は限られており、また夫婦部屋の個数も多くはないので、
入居しようと思っても待機になる可能性が高いから、申し込みだけはしておいて、順番が来ても別に嫌ならまた次にと断っていいんだし、と。
父も、申し込みだけならしても良いと言っていたので、作日2人で施設に行った。
事情を伝えると、施設の職員さんは顔を輝かせて、
「あ、夫婦部屋ですね!今空く予定が一つありまして、すぐに入れますよ」
と言うではないか
これには私もちょっと面食らった。昨年秋にも、その前にも夫婦部屋は満室で、今のところ開く予定はない、と聞いていたので。
もちろん父も、速攻で
「まだ、すぐには入りません!」と言い切る。
空いていたのはラッキーな事なのだけども、
私の計画としては、
申し込み→程よい時期に空きの連絡→せっかく順番がきたし入ったほうがよいよ!と言う流れで、
この感じなら上手くいくのじゃないか、と思っていたのだけど、
想定外の即入居可で、計画が狂った上に、なんか父を騙し討ちしたような雰囲気になってしまって、微妙な雰囲気に。
そりゃあ、今即入所してくれたらそれに越した事はないけども。
タイミング良いことがかえってタイミング悪いと言う事態に。
さて、どうなるのか?
今朝は父は、絶対にその話題をしないし、私から追い討ちをかけるのもバツが悪く、私も実家内に居づらくて逃げるようにホームセンターに行き、生垣伐採用の電動カッターを買ってきて一日中生垣の伐採をし続けた。
本当に、辛い役回りだ。そりゃあ条件さえ揃うならば私だって両親を最後まで自宅で過ごさせてあげたい。
でも、今のように色々ややこしくなってきたら、もう打つ手はそんなにはないのだ。
もちろん、私も母を広島で世話をするのは、今年いっぱいぐらいまでは頑張るつもりはあったし今もある。
母の認知症の進行具合からみても、そのくらいの時期にきっと自宅では難しくなってくるだろうから、そこから父とともに入所、と言うのが想定だったのだけど。
今回の申し込み、ちょっと勇足だったのかなー。
でも、申し込みだけはやはりしとかないと。
てな感じの実家です。
夜は夜で父の顔を見るのが辛く早々に引きこもってネトフリで涙の女王を見続ける。
このドラマは本当に胸キュンで、BBAのハートを打ちまくる。韓ドラの男子って、どうしてこうもジャパンのBBAの心を掴むのであろうか?恐るべし。
そんな中でも、韓国では高齢の両親を施設に入れる事はやはり普通なのだろうか?と思い馳せてみたり。
めちゃくちゃ人情が熱そうな国だし、親孝行が大切にされると言われる韓国では、どうなんだろうか?
今の実家は、
父も母も私も私の夫もみんな可哀想なのはどこがダメなんだろうか。
しかし皆、介護は多かれ少なかれ、こんな気持ちになって迷いながらも、乗り越えていくのだろう。私だけではない。日々には幸せな時間だって確かにあるのだし。