大丸東京店の美術画廊にて展示させていただきます。

その思いを書きたいなと思うのですが…

多分、長くなります。笑

このブログに書くと、サンドアート、ペガサスのことまで話したくなってしまいます…笑

なので分けてブログアップしようと思います。

 

 

 

とにかく未だ、信じられない自分がいます。

このような機会をいただけたことに…まだ実感が湧きません。

ふわふわとしています。

 

 

 

 

もちろん、街中の小さいギャラリーさんから大きなとこまで、全てが私にとっては大切な展示です。

全て大切な展示なのですが…

今回は百貨店。

大丸東京。

 

 

百貨店の画廊で展示するというのは容易くないと思います。

ひたすら売り込めばいい訳では無いし、ルートもやり方もわからない。

とにかく未知の世界で。

 

 

 

なにより、一番の今、驚いている理由は…

自分の作風は百貨店では取り扱って貰えないのだろうなと思っていました。

もちろん小さい頃から画家を目指して、百貨店の画廊を見ては

いつかは自分もああなるんだ!」と希望に満ち溢れていました。

 

 

ですが、大人になり。

誰でも百貨店で展示できるわけではないんだ。

見てみると油絵、日本画がほとんど。

風景画やリアリティある人物画などがよく展示されている。

など傾向がわかるようになってきて。

 

 

 

 

 

 

そこで私が思ったこと。

自分は「そこ」にはあてはまらない。

 

 

 

 

 

 

 

普段から写実表現をしているわけではないし。

何より、現在、やっているサンドアートという分野は

油彩でも日本画でもない、未知のジャンルだと思います。

 

 

その点からも私は美術業界には一生いたいけど、自分には縁がない世界なんだなぁ、と。

生きてるうちに一回でも百貨店で展示されているのを見れたら幸せだなぁと

思っていたくらいの本当に夢の、また夢という感じでした。

 

百貨店で取り扱っていただける日が来るわけないと思っていました

 

 

 

 

 

 

同世代で百貨店で展示ができる子達を羨んだり嫉妬したりもしたと思います。

とはいえ、頑なに「公募展」に出さず、どこかにも所属していないので笑

その点でも優秀?というか…王道なやり方ではなかったのかな、とも思います。

 

 

 

でも私は美術を純粋に好きになって、のちに美術に救われて、大切な存在になって。

そんな素敵で大切な「美術」だから少しでも美術に対する意識を変えたかった。

「美術」というと「高級」とか構えてしまう人も多いから。

 

 

だからラジオの活動もそうだし、ワークショップも開催して

最初の道は入りやすいように、そんなアート普及活動もしていきたいと思って続けています。

 

 

 

 

この道は日本の美術業界ではまっすぐなルートではないかもしれない。

自分でもよくわからないままやれることだけをやって、蛇行していった感じがします。

 

いろんな先生に相談もしました。

その中で「私は王道ではないけれどこの道でいいのだ」と

思いながら続けてきたと思います。

 

 

 

もちろん、自分のポリシーとは逆に

6歳から絵を描いてきたのに「なぜ自分は王道の道にはいけないんだ」

って葛藤も随分してました。

自分が思い描いていた世界はこれじゃないって。

 

 

 

でも、サンドアートをしている自分が一番楽しく制作しているのは事実。

正直めんどくさがり屋なので模索とか研究とか先長いな~って思って

嫌だなぁ~って思ったりもしてたんですが笑

 

サンドアートでやっていくには模索、研究するしかないから

「とりあえずやるか」とやってきた感じです。

 

 

 

 

本当に色んな先生に話を聞いて、相談して、試して…を繰り返して…

やさぐれたりもしてました。笑

 

特に卒制はサンドアートで100号を制作。

前例がないから、不安で不安で。

模索しながらで、これが正しいのかわからず、賭けみたいに制作していました。

多分サンドアートで100号制作した人は誰もいない。笑

 

 

 

 

途中まで制作したものの…「出来るわけない、私には出来ない。」

って言ってクリスマスなのに助手の先生に泣きついたりもしました笑

 

 

 

でも、それを乗り越えたら大きな自信になったのは確かです。

ここまでやれたんだーって達成感は大きかった。

 

 

 

 

そんなサンドアートが、私の作品が大丸で展示される。

本当にまだ実感がないので、あれなんですが…

制作しながら思うことは、

「本当に続けてきてよかったな」

それが一番の気持ちです。

 

 

 

小さいころから大人しくて、いつも室内で絵を描いたり、ものを作ったり。

6歳からはアトリエ教室に通いだして。

いろんなアート表現を学んで。

 

よりアートが学べる学校に入るために受験をして、

当時の自分なりに、子どもなりに「美術」を一番に考えた結果、

失ったり犠牲になったものもあったと思います。

 

 

それでもやめず。

 

写真にも興味を持ってからは写真活動もしていたけれど、

写真の大学を決めたのは美術よりは

「就職しやすそうだから」

 

 

いろいろ背負って美術は無理だよなって趣味で続けようって決めて。

 

 

まぁ、それじゃあなぜ戻ったかというと、簡単にいうと

「戻りたいんだ」って気づいたからなんですが笑

 

同じ学内に美術科もあったのでキャンバスや絵具を持つ子を

自然と「いいなぁ」と見ていたり、

学内の購買では買いに来たのは35mmフィルムなのに、

なぜか一番に見てしまうのは筆とか絵具なんです。笑

 

図書館や本屋さんで写真の勉強がしたく、

写真集を見に行ったのになぜだか身体は美術コーナーの前にいる笑

 

 

そんな無意識な行動が続いて「戻りたいんだな」と思いました。

 

そして戻ってきたこの道。

 

 

 

 

 

そうやって一度は道がそれながらも、戻って続けてきた先に

今回の展示がありました。

 

だから今の気持ちはとにかく

「続けてきてよかった」です。

 

そして悩んでた頃の自分に言ってあげたい

「それは正解の道」だって。

 

 

 

今回の展示がゴールじゃないから本当にまだまだです。

 

美術業界ではまだまだ未熟でひよっこで駆け出しです。

 

 

今回の展示がさらに良い「次へ」と繋がるように

どんなことがあるかはわからないけど、繋がっていくように

祈って展示を迎えたいと思います。

 

 

 

この機会に是非作品をご覧いただけますと幸いです。

 

どうぞよろしくお願いいたします。