そしてこちらではサンドアートへの思いを書きたいと思います。

 

サンドアートはまだ未知の技法だと思います。

 

 

 


サンドアートを制作している方はもちろんほかにもいらっしゃいます。
ですが、厳密に言うと、私が描いてるサンドアートは前例がほぼないんです。




砂をひいて指で描いていく様子を動画で撮影するようなサンドアート。
コップやガラスなどに砂を入れていき、立体として見せるサンドアート。
用紙にのりやボンドで絵を描いて砂を落とすサンドアート。
スチレンボードなどのシール面に砂を落とすサンドアート。
地面にナスカの地上絵のようなサンドアート。

などなど。
いくつかサンドアートにも種類があるのですが…




私がやっているのは

「用紙にのりやボンドで絵を描いて砂を落とすサンドアート」

イメージとしては近いのかなと思います。

 


ワークショップでは短時間で安価で簡単にできることが求められるので、

「スチレンボードなどのシール面に砂を落とすサンドアート」を採用しています。


何が大変だったかというと
一番の問題は「耐久性」です




これは正直、女子美に通っていなかったら、
ここまでしっかりと考えてなかったと思います。

プロの先生方にいろいろご指導いただいて、聞いて、試してみて。
失敗した作品もあります。



砂も大きさや色、メーカーなどいろいろ試しました。
メディウムもいろいろ試してみましたね。



いろいろやってやっと作品に光沢を出したい、とか
欲も出てくるようになって。


やっと今は制作方法もメーカーも安定した感じです。




あとはメンタルもしんどかったかもしれない。


前例がないのはとにかく不安でした。

こんなにネット社会なのに調べても調べても出てこない。

 

これ正解なの?って毎回思いながら作ってました。

それこそ、今では普通に使いますが、

アクリル絵の具と砂は併用していいの?とか。






本当に色んな先生に話を聞いて相談して、試して…を繰り返して…
やさぐれたりもしてました。笑



特に卒制はサンドアートで100号を制作。
これまた、前例がないから、不安で不安で。
小さい作品でもチャレンジ中なのに100号って!!


模索しながらで、これが正しいのかわからず、賭けみたいに制作していました。
多分サンドアートで100号制作した人は誰もいないと思うので。笑





研究室の女子美の先生方はもちろん、一番お世話になりました。

感謝しかないです。
愚痴、というか、納得しないと顔に出るというか笑
「う~ん」と言って黙るので先生にはお見通しだったと思います。笑



女子美の非常勤講師で保存修復に携わっていらっしゃる先生にも
保存の点でのベストな制作方法などお聞きしましたし、


なんといってもサンドアートを始めるきっかけになった
TBSさんの赤坂サカスで開催された「ママサカス2018」に
出させていただいたことは本当に大きかったです。

私のサンドアートのはじまりなので。



TBSさんにも感謝しかないですね。
お声掛けいただいて、ワークショップ開催にあたり、
わからないことだらけでいろいろと助けていただきながら…

本当に今改めて考えると、たった4年位前ですが、
よく一学生がTBSの公式キャラクター

「ブーブとブーナのデザインを使用したい」と言えたな、と思います笑

結果、言って良かったんですが今思えば怖いものなしというか…笑

 

 

まぁでも、今でも言うのかな、うん。笑

参加くださる皆様が一番思い出に残る絵柄にしたかったので。

 

 

 

 



本当に色々な方の力を借りながら、
やっと今、サンドアートという技法が確立したのではないかなと感じます。

 

今まで作品を比べて評価を気にすることも多かったけど

サンドアートを作ってるときはたしかに前例もないし

比べようもないからっていうのもあると思うんですけど、

気持ちも穏やかでした。

 

きっと相性がいいんだと思います。

 

 

サンドアートを始めてよかったなぁと思います。

 

まだまだ有名じゃない技法なのでこれからもっと

ちゃんと技法としてより確立していくように

続けて普及活動もしていきたいなと思います!