昨日
たまたまTVでニュース流してて
幼児のひき逃げのコトをやってた
いたたまれへんくて
横断歩道で 手を離してしもてた母親は
自分も責めるやろなぁ
イロイロ考えてしまうし
TVをすぐ切って 娘を抱きしめた
親子の愛って時代を問わず 変わらんもんで
能でも
親子の愛情を表現した演目がいくつかある
その中でも面白いのが
「隅田川」
・・・
京都の母が、人攫いにさらわれた我が子を
はるばる 大阪まで
探して来るんやけど
やっとたどりついた 隅田川 のほとりでは
我が息子の一周忌の法要が行われてた。。。。
悲しい
わが子の眠る塚に向かって
拝む母
すると
息子の声が聞こえる・・・・
・・・
この場面
この演目を作ったんは 世阿弥の息子・元雅
ここのシーンの演出を
息子を出演させるか
声だけにするか
というトコロで、世阿弥と 元雅が ケンカしはるねん
TVドラマの演出やと、たぶん子役は出るんやろな・・・
この親子 喧嘩
どうなったと思います??
いまだに、どちらか選んで上演されるんですよ
「あぁ、今息子の声が・・・あれは梅若!」
と 虚空に向かって 息子を抱こうとする 母の姿か
「あぁ、今息子の声が・・・あれは梅若!」
と 現れた息子の霊にむかって行き、でも抱けずに打ちひしがれる 母の姿か
前者は 世阿弥派
後者は 元雅派
私は世阿弥派で泣けるんですが
みなさんどう思われますか?
観客にとって
母の愛情と悲しみが
よりリアルに伝わるのは
そして 作品としては。。。。
親 目線の世阿弥
息子 目線の元雅
時を越えて、この論議は面白いですね
・・・
母の身として、自分に投影したら
。。。。
こんな論議うんぬん以前に
言葉も出へんと思う
命は、大事よ
時を越えても 国境を越えても
なんで? なんて、無粋なコト 聞くもんやない。
どうか ひき逃げ犯が、自首して
せめて 罪をつぐなっていきますように。。。
合掌