毎日暑いですね
京都は今 祇園祭 一色
コンチキチンの祇園囃子が、どこでも流れてます
耳について離れない感は否めませんが。
さて
一部の祇園祭ファン
ならびに
京スイーツ&和菓子 に目が無い方々は
よ~くご存知の 銘菓
亀廣永さんの したたり
琥珀色に澄んだ姿は、えもいわれぬものがありますな
この「したたり」は
「菊水鉾」に献上するお菓子
この「菊水鉾」の鉾町には
以前 金剛流の宗家の能舞台があったこともあって
この故事は
金剛流の「枕慈童-マクラジドウ-」から、と紹介される
この「枕慈童」という名は
金剛流・宝生流・喜多流
という3流派での呼び名で
観世流では「菊慈童-キクジドウ-」という名になるねん
で
ややこしいんが
観世流にもうひとつ「枕慈童」という曲があること
舞台は同じ
中国の酈県山(テツケンザン)
似てはいるけれど
別曲
金剛流の「枕慈童」 =観世の「菊慈童」は
「魏」の文帝の臣下 が、
酈県山で
慈童に出会う
彼は「周」の穆王(ボクオウ)に使えた侍児だった。
魏の時代からさか上ること 700年
この少年が穆王から賜った
枕に記された妙文を
菊の葉に写し
そこに おりた露の したたり が
不老長寿の薬となったという
一方
観世流の「枕慈童」は
「漢」の皇帝の臣下が
酈県山で
慈童という美少年と会う
彼は皇帝の枕の上を越えた罪で
この山へ流されたが
その時賜った 枕に記された妙文を
菊の葉に写し
それを水に浮かべたところ
水が 薬になり
800歳の齢を保った
両方とも、さわりの部分だけを比較しましたが
・・・
後者 観世流の「枕慈童」は
したたってへん
しかも
不老長寿なわけではなく
寿命が800歳になったってコト?やんね?
ほほう。
比較するとおもろいねぇ
同じ「枕慈童」やけど
菊水鉾の故事は、前者
妙文を写した菊の葉から したたる 不老長寿の薬・・・・
洗練された「したたり」の涼しげな姿
を見てると
ホンマモンの銘菓ってこのことちゃうかと思う
あぁ 今年も夏がきたんやなぁ