ペルーのべネスエラ問題① | Para Gran Chimu !南米ペルー舞踊・マリネラのブログ

Para Gran Chimu !南米ペルー舞踊・マリネラのブログ

ペルーの国民舞踊であるマリネーラ・ノルテーニャの事
日常の出来事、ペルーの紹介など、気ままに書いています。

東京の江古田で教室を主催しています。
http://chifumifukuda.jimdo.com/

8月にペルーより帰ってきました。

気がつくとペルーの書き込みは6月で止まっていました。

これから色々アップしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

今回一番感じたのは、べネスエラ人の移民問題です。

日本でも最近やっとニュースになってきていますが、

南米諸国の問題は切実です。

 

ペルーに到着してまず言われたのは、

「巷にはベネズエラ人が溢れているよ」でした。

 

ベネズエラの経済悪化に伴い、多くのベネズエラ人が南米諸国へ逃げていきました。

以前から経済悪化は聞いてはいましたが、前回2016年末にペルーへ行った時はそれほど移民問題はいわれていませんでした。 

 

あまり日本では報道されていなかった6月初頭、

リマの街には大勢のベネズエラ人がいました。

 

しかし、私にはペルー人もベネズエラ人も区別がつきません。

どうやって見分けるのか聞いてみました。

 

まず、

話し方

歌うような独特な抑揚が特徴。

 

そして、

「Son bellos(みんな美男美女)」

鼻がツンと高くて大きすぎず、背が高くてキレイな顔、

だそうです。

 

思わず笑ってしまいましたが、確かにベネズエラはミスユニバースで何度もトップに輝いています。

 

教育水準も高く、総じて親切、だそうです。

 

ある日、友人と入ったカフェで

あの人はベネズエラ人だよ、と教えてもらいました。

本当にイケメンで、接客もとても丁寧でした。

 

最初に言われた

「巷にはベネズエラ人が溢れているよ」

のあとには

「だから気をつけて」が付いていました。

 

それを思い出し

これでは接客対応のいいベネズエラ人に仕事を追われてあぶれたペルー人が犯罪に走るケースも多いかも、

と思いました。

 

ホームスティ先ファミリーはベネズエラに親戚がいて、みんなペルーに家族連れ帰ってきていました。

以前はガランとした、いつも私が泊まる家にも

5家族10人が一緒に住んでいました。

 

ある日、見た事のない男性二人が台所にいました。

聞くと、一緒にすんでいる家族の奥さん(ベネズエラ人)の弟さんと友人でした。

 

いつ着いたのかと聞いたら、

「今、たった今」と言っていて、びっくりしました。

さらに、どれくらいかかったか聞くと、

「ベネズエラからどこまで何十時間、どこで何十時間....」

飛行機だと思い込んでいた、私は驚きました。

そう、陸路でした。

 

親戚ファミリーの話では、

以前は本当に豊かで美しい国だった。

私のイメージもそうでした。

 

しかし、今は物が何もない。

1か月働いても小麦粉1袋しか買えない。

本当に酷い状態だということです。

 

ペルーに着いてから約2か月、

私にもペルー人とベネズエラ人の区別がつくようになってきました。

 

ペルーのべネスエラ問題②に続く