赤ちゃんに「木のおもちゃ」をあげたい7つのワケ(後編) |   ☆Petit Petit Planet☆~コドモ×エホン×オモチャ

赤ちゃんに「木のおもちゃ」をあげたい7つのワケ(後編)

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コラム



前回の<赤ちゃんに「木のおもちゃ」をあげたい7つのワケ(前編)>では、木のおもちゃの良さを5つお話しました。

後編は、残りの2つについて。

木のおもちゃはシンプル


木のおもちゃは、金属やプラスチックには可能である複雑な機構を組みこめない分、仕組みがシンプルなものが多く、丈夫で長持ちする上に、修理やメンテナンスが自宅でも可能です。

余分な情報がそぎ落とされている分自由に遊べるので、対象年齢が幅広く、かなり大きくなるまで楽しむことが出来ます。

一方的に強い刺激を送り続けるタイプのオモチャに「遊ばされてしまう」受け身の状態ではなく、イマジネーションをふくらませながら、自分の手と頭を使って、あそびを生み出す余地があります。

シンプルだからこそ、人と人との密な関わり方があってはじめて楽しめるーー親子のコミュニケーションをナチュラルに誘うツールとなりやすいのが木のおもちゃです。


木のおもちゃは汚れもキズも想い出になる


木のおもちゃについた汚れやキズは、水拭き陰干乾燥などの基本のお手入れを行っていても、だんだん黒ずみツヤが出て、元の状態には戻らなくなるもの。

サンドペーパーをかけるだけでびっくりするぐらいキレイになったりもしますが、状態の変化は赤ちゃんが遊んだ時間そのものです。想い出をまとった「いい味」になって初めて、おもちゃが世界でひとつだけのオリジナル、大切な家族の一員になれるのかもしれません。


わが家には木のおままごとセットがあり、そのうち“ニンジン”だけが、深い傷をつけたまま残っています。

今ではおままごと遊び自体しなくなった8才の長女が2才頃のこと。

飼い犬がこの木のニンジンを噛んでしまい、子どもの物なのに勝手におもちゃに思い入れてしまっていた私が悲鳴をあげて犬を大声で叱ったら「そらくんわるくない、ママ、めー!」と長女が犬をかばったのです。

たしかにそう。噛みたくなるようなものを、噛みやすい場所に転がしておいた、飼い主が悪いのに。大事なのは、おもちゃ?家族?本末転倒になっていない?ーー子育ての本質にも通じることを、子どもに教えられてしまったささやかな事件。

いまでもこの傷だらけの木のニンジンを見ると、小さな娘の優しさと、逃げ場のない環境の中でイライラしていた当時の自分を思い出して切なくなります。

このおままごとセットが、幼い日の長女の想い出と共に、現在七ヵ月の次女に渡る日が楽しみでなりません。

そう、木のおもちゃには、時を越えて引き継がれていくという豊かさがあるのです。


木のおもちゃは赤ちゃん時代の宝物


赤ちゃんは、触れる・見る・聴く・嗅ぐ・味わうという五感を充分に感じることさえできれば、それほど心配しなくても、親が見守るうち勝手に育っていってくれるもの。

ぬくもりある手触り、やさしい音の響き、ナチュラルな色とシンプルなフォルム、癒される香りと風味…木のおもちゃが赤ちゃんに与えてくれる心地よさは、その「五感に響き合う」ものばかり。さらに、赤ちゃんが生まれながらに持っている【創意工夫をして楽しむ力】を育てるあそびができて、キズや汚れまでもが大切な想い出になる木のおもちゃ。

完全機械化による大量生産が可能なプラスチックのおもちゃと比べると、手作り箇所が多い木のおもちゃはどうしても値段が高くならざるをえず、なかなか手が出ないという声もありますが。

プレゼントのリクエストにしてもいいですし、赤ちゃんにひとつ、あるといいですね。

木のおもちゃの良さを、親子でぜひ体感してください!


赤ちゃんに「木のおもちゃ」をあげたい7つのワケ(前編)

参考:木育.jp

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