『降り注ぐは流星』観劇記
ムスメ8才。
(※とはいえ妖怪ウォッチもちゃんと押さえてあるところがさすが女子、空気読んでる)
もちろん、原作コミック『ガラスの仮面』も同時進行。
脳内演劇ワールドと化したムスメ、“ね~ママァ、あたし千の仮面を持つ少女になりたい~。劇団つきかげに入れてほしい!”なんてムチャ言うやら、マヤでも亜弓でもなく千草萌えで演劇指導してみたいとか言うやら、図々しいにもほどがある。
ほんとおそろしい子…!(◎_◎;)
そもそものキッカケは、昨年秋~年明けにかけて企画集団Gotta!が指導してくださる地元の公民館主催ボイスドラマ講座を受講し、そこで『銀河鉄道の夜』の少年役をもらったことから始まる。
社会人、中学生、小学生、パパママと世代を越えるキャストが集まった演劇ワークショップで、素人の集団が手探りで形にしていき、ついに迎えた本番の見事さにナミダナミダ。チームでひとつの舞台を創り上げていく過程の楽しさや、本番の陶酔感みたいなものが心に残ったか?
そらガラカメ行くわな!( ̄▽ ̄)
そんなにわか演劇ファン親子の誕生を待ち構えていたかのよーに、観劇のお誘い。
Human b.プロデュース
『 降り注ぐは流星 』
現実世界での座敷童子家業を廃業し、三途の川の片隅に棲みついてしまった“ぼっこ”(夏谷理恵)の願いとは?
三途川の渡し賃(六文銭)を持たずにやってきた死者の衣服を剥ぎ取る奪衣婆…その後を継いだ“二代目・奪衣婆”(松本裕代)が、過ぎ行く魂たちに願うこととは?
一方現実世界では、蒼波の妹“楓音”(サトウヒロコ)が、目覚めぬ姉を慕って毎夜、星に向かって祈りの歌を捧げていた。彼女の願いは、姉・蒼波の魂を再び現世へ呼び戻すことが出来るのか?
それぞれの願いが集結した時、『奇跡』が、満天の星空より、流れ星となってこの世へ舞い降りる…。
※今回は、テレビ東京系ドラマ『DeepLove』の主題歌を担当したシンガーソングライター・サトウヒロコが公演主題歌を作詞作曲・歌唱し、役者としても出演。
マメをおとーさんに託して、ムスメ・ハハ・元演劇部でもある仲良しのお姉さんと一緒に観に行って来ました。
ワーサルシアターに設置された6畳あまりの舞台にかぶりつき、最前列どまんなか、役者の足首掴める席に陣取って観たお芝居は…めちゃめちゃ面白かった!(◎_◎;)
あの世とこの世をつなぎ、死者の魂を黄泉の国に送り出す三途の川の河原。そこに住まう住人は、元ざしきわらしのヤンチャなぼっこや、ドスの効いたクールビューティー二代目奪衣婆、底抜けに明るく陽気な南国エイサー隊、可憐でキュートなティンカーベルなどなど、個性的でおかしなキャラクターばかり。
生き霊のエリーが迷い込んだことをきっかけに、実は悲喜こもごもであった彼らの過去が明らかになっていく。新米死者のアイドルグループAKM。Zリーダーとその母のつかの間の逢瀬、人類滅亡を企むわりにドロンボー一味よろしくトンマで情けない黄泉醜女たちの悪あがき…。
思いがけない展開にワクワク、過去・現在・未来、伏線がかみ合った時の驚きと喜び。激しいアクション。ダンスの躍動感。クライマックスに向けて突き進んでいく疾走感。そしてなにより臨場感臨場感臨場感!目の前で、今この瞬間に。なんて贅沢なんだろう。
舞台には背景ひとつ小道具ひとつありゃしない。観えるのは役者だけ。ただただ役者だけ。テレビの薄っぺらさがよくわかる。
その役者たちの、ライトにきらめき飛び散る汗、ゆらめき立ち昇る湯気、涎もかぶれる距離で観る眼がスゴイ、表情がスゴイ、台詞吐き出す口がスゴイ。熱い、暑苦しい、ウザいほど?ガチ本気、みせつけられる命の輝き。
それが本当に…気持ちイイ!
笑って泣いてデトックス、まるでサウナを出た後のような爽快な気分で劇場を後にしたのだった。
エリーの妹・楓音役のサトウヒロコ
さん( サトウヒロコ公式サイト )がギターをかき鳴らしながら歌うテーマ曲『流星』も感動的だったなぁ(/ _ ; ) ちょうどギターをやり始めたムスメ、目の前での生演奏を凝視しておった。その後わが家では、時折『かんぴょうのうた』が口ずさまれています(=゚ω゚)ノ
さん( サトウヒロコ公式サイト )がギターをかき鳴らしながら歌うテーマ曲『流星』も感動的だったなぁ(/ _ ; ) ちょうどギターをやり始めたムスメ、目の前での生演奏を凝視しておった。その後わが家では、時折『かんぴょうのうた』が口ずさまれています(=゚ω゚)ノ
“ミーはティンク役するから、ママはぼっこと奪衣婆やってね!”
風呂場でのゴッコ遊びの演目に『降り注ぐは流星』が追加されるほど、親子で心から楽しませてもらったのでした。
本当にありがとうございます~また観たいゾ \(//∇//)\