キレイでしょ?!この表紙ラブラブ!
そりゃ、ジャケ買いしてしまいますよね~
 
 
もう三年ほど前になりますね。中国広州天河区の「购书中心」で一目惚れした一冊。現代小説コーナーの真ん中に平積みされていました。職業をテーマにした小説が好きなので、このタイトルにも胸躍ったものです。


ところが・・・なかなかに読みにくい文体ガーン半分くらい読んでも引き込まれる感じが無く、何度も挫折しそうに。私の原書時間は寝る前にベットでなので、「眠くなる」という意味ではありがたかったんですが。

 
私は普段1/3あたりまで行って入り込めない本は今の自分のレベルや好みに合ってない、ということであっさり放棄する派。クエスチョンマークがたくさん頭に浮かび、何度も寝落ちしながらも、それでも最後まで読んでしまったのかは、それなりに面白かった、と言ってよいのでしょうか?いや、最後まで読めばこの美しい表紙にふさわしい結末が味わえるに違いない‼️という淡い期待に引っ張られていたような。







以下、ネタバレあり。

主人公は代々伝わる漢方薬を扱う家庭の後継ぎですが、修行に励むかと思えば遊郭におぼれ、使用人におぼれ、救われ、さらに女医に惚れ追い回し・・・とほとんど仕事をしません。なんだよー、このタイトルショック!


ところが後半突然、女医は彼を愛し始め、革命に目覚めるんですが、どうしてそうなるのかさっぱり分からない。私の読み取り能力の問題なのか汗



テーマも展開も壮大なのか、そうでないのか評価に困る作品でした。途中仏教やキリスト教といった宗教的要素も登場しますが、どんな意味があったのか不明。主人公が漢方を極めた家のボンボンであることもどういう意味を持っていたのか不明あせる




読み終わってポカンとしながら、でも、やっぱり装丁には見惚れてしまうんですけどね。