今日は父の命日でした。

 

 

 

夫婦でいた間ずっと、父と母は

とんでもない不仲だったのに

 

いい夫婦の日に逝った父。

 

 

父が息を引き取り、

病院の方となんだかんだやり取りして

一息ついた時に、それに気づいた私が

「今日、良い夫婦の日やん」と言うと

 

母は

「何が良い夫婦や、ほんま」と

腹立たしげに言いながら

 

それでも傍目にはかいがいしく

父の亡骸に布団をかけてみたり、どけてみたり

 

もう文句を言って怒り出す事もない父の

良い塩梅を探して、細々と動き回っていた。

 

 

 

センスのない冗談のような日が

命日になったので

私もしっかり日付を覚えてしまって

 

今年もしばらく前から

あぁもうすぐ3回忌だな、などと

思い浮かべていた。

 

 

 

元々、我が家は父の意向で

先祖供養にかなり重きを置く家で

 

父はお寺の総代も務めていたし

お布施もそれなりにお納めしてきたし

 

お墓参りも「家族で仲良く」ではなく

父の厳格な指示のもと、

全員が無言で入念に墓石を磨き上げるという

ある種の行のような様相のもので

 

父が生きていたら

3回忌に何もしないなどということは

有り得ない話なんだけれども

 

私個人としては

父の意向を蔑ろにする気持ちは毛頭ないものの

これからを生きる者として、色々思うところもあり

 

お寺には行かないと

母にも話してあった。

 

めちゃくちゃ文句言われたけども。

 

 

 

そんなわけで私は今日、

当初予定していた通り

 

ママ友たちと朝から

コストコに行ってきた。笑

 

 

片道1時間ちょいかかるので

道中お喋りして、買い物するのが

ちょうど良い気晴らしになるのだ。

 

 

で、今日も機嫌良く

色々買ってレジに並んでいた時に

ふと列の後方を振り返ったら、

 

 

 

父そっっっくりの

オジサンがいた。

 

 

 

 

激似。

酷似。

 

ドッペルゲンガー状態。

 

父を知ってるママ友たちも

驚くぐらいのそっくり具合。

 

 

父より少しふっくらしていて

父より少し小柄だったけど

 

 

こめかみを掻く手や

その動きまで

 

そっくりだった。

 

 

 

 

 

私は今、思うところあって

仏道を学ばせて頂いている。

 

でも私は

神も仏も霊魂も

 

一切、信じていない。

 

 

なので、命日に

父のドッペルゲンガーが現れた事に

あーだこーだと特別な意味を感じたりはしていない。

 

そこに何の意図も

意味もないと知っている。

 

でもだからこそ

とても濃く、父を感じた。

 

 

 

 

というわけで

今夜は母を呼んで

 

父の思いで話を肴に

家族で飲もうと思います。

 

 

皆さんも良い夜を。