先日、息子

9歳の誕生日でした。

 

 

毎年何かしらのサプライズを

仕掛けてきたのですが

 

特にこの2年は、誕生日が

ハロウィンと近い事もあって

 

ジャック・オ・ランタンから

お誕生日パーティーの招待が届いたよ、

というていで、

1泊旅サプライズを行ってきました。

 

 

3回目の今年は、

手紙の指示に従って指定の場所に行くと

そこでまた次の指示が入った手紙を渡される。

 

というパターンのサプライズを

準備しました。

 

 

手紙は全部で9通。

1〜9まで番号をふって

2日分の指示を振り分けました。

 

行く先々でお店やホテルの方に

協力もして頂く計画で、

我ながら結構がんばったので、

 

準備が完了した記念に

その9通を並べた写真を

撮ったりなんかしつつ

 

当日に備えました。

 

 

 

で、当日。

 

もう9歳なので

ジャック・オ・ランタン設定を

今年も信じてくれるか

少し心配していたのですが

 

朝起きてリビングで例年通りの

モンスターバルーンを見つけると

「ママ!!今年もジャックが来てくれた!」

と大喜び。

 

 

早速、指示書にしたがって

パパの車に移動。

 

車の中には

次の手紙があって…

 

という具合で

計画は順調に進みました。

 

 

 

まずは琵琶湖の観光船、

ミシガンに乗船。

 

ハロウィンイベント中だったので

魔女のドリンクを飲む、など

手紙で与えたミッションをクリアさせ、

 

スタッフの方にお願いして

ジャックからの次の手紙を

渡してもらいました。

 

そしてその手紙の指示に従って

長浜市に移動、ガラス工房で手作り体験へ。

 

 

全部ジャックの招待、

という設定なので

 

大人的には支払いとか

「予約した二条です」とかで

バレそうなものだと思うんですけど

 

その辺りの整合性は

小3男子だからなのか

うちの息子だからなのか

 

疑問を持つこともなく

驚いたり喜んだりしてくれて

 

手作り体験も無事完了。

 

 

家族3人、幸せな気持ちで

次の手紙はどこにあるかな?

なんて話ながらランチに。

 

 

注文して食事を待つ間、

息子がさっき撮った写真が見たいと言うので

一緒に携帯を見ていました。

 

ガラス体験での写真、

ミシガンでの写真、

パパの車での写真…と息子が写真を

さかのぼってスワイプしていくと

 

 

前日に私が撮った、

9通の手紙が写った写真が

現れました。

 

 

 

 

この時点で

彼がゲットしていたのは3通。

 

なのにママの携帯に

まだ見つけていない手紙が並べてある。

 

つまり…。。。。

 

 

 

その瞬間、

私は息子の手から携帯を取り上げ、

光の速さで写真をゴミ箱に。

 

息子は

「ママ!!もう一回携帯見せて!!」

と叫んでいましたが

 

私は「なんで?」と

決死のしらばっくれ。

 

 

証拠は葬ったので携帯を渡すと

さっきの写真が見つからないので

「手紙の写真があったはず!!おかしい!」と

息子は怒り出しましたが

 

ここでも私はひたすら

「そんな写真ママは知らない」の一点張り。

 

 

 

すると、

全てを悟った息子はおもむろに

目を閉じ、テーブルに額をつけ

青ざめた顔で

 

「…最悪や…最っ悪や…」と

小声で呻き始めました。

 

 

「何が?どうしたん?」と

(白々しいにもほどがある)

声をかけても、私の方を見ず

 

今度は天井を仰いで

見たことのない辛そうな顔で

「最悪や…」と呟きながら

 

ジャックの指示で着て来た

ガイコツの仮装を脱いでしまいました。

 

 

 

そこまでは

白々しくとぼけながらも

写真を見られた以上、

もう誤魔化しようもないし

 

息子も9歳だし

たまにサンタはママでしょ?とか言ってくるし

これを機に観念してバラすか...なんて

少しよぎったりしていたけど

 

息子の様子を見て

私はやっと自分のしでかした事の

重大さに気がつきました。

 

 

 

これは、このまま

実はママでした〜笑

なんて認めたら

 

息子の心をひどく深く傷つける。

 

 

もちろん大人になれば

笑い話になるのかもしれない。

 

だけど今の息子にとっては

私に、大人の手練手管を使って心を弄ばれた、

という事でしかなく

 

さすがにそれを

悪意がなかったからと言って

息子に受け止めさせるなんてことは

 

 

私が無理。

 

 

 

 

そして私は多分これまでの人生で吐いた

どんな嘘より全神経を集中して

 

息子にこう言いました。

 

 

 

「…そうか。わかった。

じゃぁママももう本当の事を言うよ。

 

実は息子くんが9歳になったから

魔法があまり効かなくなったんやって。

 

だからサプライズを手伝って欲しいって

ジャックに言われてん。

 

それでママはお手紙の封筒とか

シールとかだけ用意してあげたん。

 

でもジャックにこの事は絶対に言ったらダメって言われてたから

ママ、今夜ジャックに連れて行かれるかもしれへん(涙」

 

 

 

 

(しばらくの沈黙)

 

 

 

 

「な〜んや〜!!そういう事やったんか〜♡!!」

 

 

 

 

メルヘンBOY。

母ちゃんの一世一代の嘘、

信じてくれました〜(泣

 

 

 

 

いやマジで血の気ひいたし

終わったって思ったし

起死回生の大芝居打つ時マジで脳内に

「南無三!!」ってワード出てびっくりしたし

あと一部始終を向かい側の席で見てた夫が

一部始終見てたにも関わらず

終始ニヤニヤしてたのマジで意味不明だった。

 

 

いや、まぁ常々夫には

やり過ぎだと言われてたんですけどね。

 

サプライズってより確かにもう

本格的に騙しにかかってるもんね、私。

 

 

 

いやでも

子を持つ世のみなたま。

 

クリスマス、

どうか細心の注意を払って

やり遂げて下さいませね。

 

嘘をつくなら完璧に。笑