この前、
ある出来事がキッカケで感じたこと。
わたしは
一昨年の秋に
母が亡くなっていて
いまは父と、愛犬と暮らしている。
その父に対して、
「かわいそう」とか
「申し訳ない」という気持ちを
勝手に感じている。
愛犬も居るし
父は仕事も変わらずしているけど、
母が亡くなって
寂しいんじゃないかな
と、勝手に思う。
もちろん、寂しさ悲しさはあると思う。
本当に夫婦仲が良かったから、
いまは、父は
母の遺品を飾るために
わざわざ工事・改装した部屋で毎日寝ている。
ベッド横の壁には
たくさんの母の写真や、
母が使っていた鞄やジャケット、
帽子などが飾ってあり、
母が使っていた松葉杖まで
壁に立て掛けてある。
そんな父に対して、
わたしは
わたし自身が楽しんでいると
「わたしだけごめんね」という
気持ちが出てくることがある。
勝手ながら
失礼ながら
わたしの方が未来が長く
自由にこれからを謳歌できるように感じて
申し訳なく思ってしまう。
これは、生前の母に対しても
よく感じていた。
自分が幸せを感じると、
病気で苦しんでいる母の顔が
よく脳裏に浮かんできていた。
「わたしだけごめんね。」
と思って涙したこともあった。
いまは、以前ほどではなくなったけど
まだまだ、
勝手な罪悪感を持ってしまうことがある。
だけど。
この前、とある出来事をキッカケに
ああ、この罪悪感は
本当に要らないものなんだ
と痛感した。
わたしが勝手に
「こんなことをしたら
お父さんが悲しむんじゃないか。」
と感じていたことは
本当に
わたしだけが勝手に感じていることなんだと、
実感した。
直接確認したわけではないけれど、
わたしがあることを伝えたら
父は
「あっそう、いいんじゃない」
と、拍子抜けするほどに
あっけなく肯定してくれた。
おそらく、
わたしが思うほど、
父はわたしのことを気にしていない。
今までも、
わたしがこうしたい
と決めたことに
NOと言われたことはほとんどなかった。
だからやっぱり
わたしが勝手に気にしているだけなんだ。
ただ、それが頭ではわかっていても
なかなか腑に落ちないこともある。
だから、
お父さんは悲しまないと分かっていても、
お父さんが悲しんでもいい。
と、しばらくぶつぶつつぶやいて
許可してみようと思う。
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