こんにちは、押田です。12月も近づき、忙しくなってきました。ブログの更新も約1ヶ月ぶりとなってしまいました。
11月24日(月)、杜の園芸、矢野智徳さんの「大地の再生講座」に参加してきました。
矢野さんとお会いするのは3回目になりました。
1回目は、国立市のさくら通りの街路樹でのイベント。
2回目は千葉の高田造園設計事務所さんの山林での「大地の再生講座」。
そして、今回は山梨件上野原市、矢野さんの拠点での再生講座です。
まずは事務所の裏側の荒れた竹林を開拓します。
この講座は前日も行われていましたが、前日からの続きの作業になります。
このような荒れた竹林に小道をつくっていきます。
太い竹は折れたまま、とてもひどい状況です。
枝を払いながら、前に進み、まずは紐で道筋をつくります。
矢野さんが、チエーンソーのエンジンをかけ、竹を切っていきます。
その後、我々も作業を手伝い、みんなで道をつくっていきました。
土留めは、切った竹を、木杭で固定し、傾斜地だったところに道をつくります。
矢野さんがミニユンボで造成しながら、小道をつくります。
ここはもともと残土置き場だったようです。
崖下の川のところにコンクリート擁壁があり、大量の建設残土が置かれていたところに、竹が侵入し、竹林になったようです。
コンクリート擁壁のために河川までの水脈を絶たれた竹林は、徐々に勢いを失い、大雪で大きな被害を受けたということです。
傾斜地の竹林の管理をするにもやはり作業道が必要となります。
道を作るということは、自然を破壊するというのが、今までの我々の常識だったように感じますが、矢野さんの考えは、「あるものを生かし、極力持ち込まないし、持ち出さない。」
そして、一気にやらない。
土を竹の土留めに均していく作業も、「土が流れ、侵入していくイメージ」。人間が作業をして、後は自然がやってくれる。あくまで、人間が力で支配するのではなく、自然と向き合い、様子を見ながら・・。
このあとユンボで土を崩しながら、道をつくるようです。
鬱蒼としていた竹林も光が差し込んできました。
このような小道をつくることで、光が入り、風や水が動き出します。
道を作ることによって、停滞していた水や空気が動き出し、環境を良くしていく。
元環境を壊さない程度に人間が手を入れれば、自然と共存することができる。
車が通れる道、肩幅くらいの人が通れる道、
この道作りの基本は「けもの道」だということです。
けもの道は、急な斜面でも通りやすい道を選ぶ。木々の間や石と石の間。
山にあるもの、場所、向きなど全てに意味があるという矢野さんの考えを聞くと、やはり元環境を大きく崩す開発をした時に、自然は我々に大きなしっぺ返しを与える。
昨今頻発している土砂崩れなどはその典型であろう。
まさに「人災」なのだと思う。
10月28日に千葉の高田造園設計事務所の山林でも「大地の再生講座」が行われました。
この時の様子は、主催者の高田さんがブログに書いております。
この日も重機を使っての道づくりが行われました。是非ご覧ください。
後編へ続く・・。