合併前の旧酒田市の精霊は残り僅かとなりました‼️
という事で一挙に御案内させて頂きます
旧八幡町から旧平田町楢橋までの出羽丘陵には、ケヤキの巨木が複数あり、清水や湧水、池などの水場も豊富で癒しの要素たっぷりである事がわかりました。
→水に関わるスポットが多い。
今回は、巨木と清水のコラボが楽しめる二つのスポットを御案内させて頂きます
⑴矢流川鷹清水とケヤキ(馬頭観音とケヤキ)
道路側に斜めに聳えるケヤキ枝がアーチになってます。
馬頭観音の社
また、家畜(畜生道)の守護仏としても供養のために祀られる事もあります。
農耕養蚕、交通など、様々な面で活躍。
→馬頭観音の板碑などはありますが、お像に関しては数える程しか存在してません…
そんな馬頭観音を祀る聖域には〝鷹清水〟という水を汲むことができる清水もあります
とっても冷たい水でした。古来は地域の人々や巡礼者、行き交う人達のオアシスとして活躍していたのでは無いかと考えられます。
続いて、山の中にひっそりと聳える滝野沢の大ケヤキへ向かいます。
馬頭観音から坂道を下り、すぐ大森山展望台ややすらぎ霊園に向かう別の坂道を上りやすらぎ霊園を通り越しますと林道に出ます。
林道を下りて行くと滝野沢地区におります。
※滝野沢地区からも来れますが、大森山方面から下った方が楽です。
その途中に大ケヤキがあります
→林道の分岐点に突然現れます!!
こちら側からの方が大きさがわかりやすいです!!
樹齢は約350年とされます。
→流石に飲もうとは思いませんが…
昔は貴重な水源であった事は確かです。
それでは、滝野沢地区へ下ります
するとこの様な景色が見れます
大森山の展望台からはもっと綺麗な景色が見れるそうです!!
滝野沢地区へ下り、再び生石神社方面へ向かうと十二ノ木と云われるケヤキの木が左側に…
十二ノ木…大昔この地域一帯は、泥海地帯であったとされ、伝承ではこの木は〝数珠の槻(ケヤキ)〟の子孫!?があり、そこに海を十二の舟がこの木を目標に往来していたとされ、十二ノ木と呼ばれる様になり、地名にもなっている。
※十二という数字は、山神の子供の数(一年十二の月)と同じで、仏教においては薬師如来の眷属である十二神将とも同じであり、一日12時間✖️2の24時間を将軍それぞれが持ち回り交代で見守る。
という事から十二という数字が付けられたのかな⁇と推測します。
○これまでのまとめ…出羽丘陵に位置する八幡町観音寺から平田町の楢橋までの地域には、沢山の奇岩、ケヤキの巨木、清水、湧水、池や沼といった水源が沢山あり、古来は生石南端一帯は海であり、その名残かわかりませんが、平田のアイアイ平田や八幡のゆりんこなどの温泉も塩分を含むナトリウム源泉でした。
古くから人が住み様々な文化や信仰、自然との調和を大切にしているこの地は〝癒しの聖地〟です。
最後に東平田(酒田)地域で大きな溜池〝泉谷地〟をご紹介して旧酒田市含む飽海郡の精霊を巡る旅はひとまず終了となります。
泉谷地池(灌漑用水池)
現在は、酒田B&G海洋センターの泉谷地ヨット・カヌー場になっております。
ここでカヌーをしたら気持ちいいだろうと思うくらい静かでゆったりとした空間です。
東平田歴史探訪ルートマップでは、この泉谷地溜池の湖底から17基の窯跡が発見され、合わせてここに住んでいた長者の伝承も残っているそうです。
→ここにあった窯跡では、土師器(はじき)や城輪柵などに使われた瓦などが作られていたそうです。
パンフレットでは、この池の近くに笠松があるみたいなのですが、現在調査中です
☆データ
・癒し度…☆☆☆☆☆
→巨木と清水の共演は癒し効果抜群で、人もあまり来ないしゆっくり出来るところです。
・魅力度…☆☆☆☆
→ほぼ地元の人しか知らない隠れた巨木スポットです。滝野沢ケヤキは、林道で一瞬行こうか迷いますが、行く価値ありの巨木です。