わが家が長い間
当たり前の様に守って来た事に
「家を留守にしない」と言うお約束があります。
私が生まれる前からだと思うので
いつからなのかは分かりません。
誰かが必ず家に居て
家を決して空にしない。
だから私は家族全員での
旅行はおろか
外食さえもした事がありません。
最初は防犯対策が頭にあった訳では無く
交通の便が悪い所に住みながら
家に車が無かったり
病弱な家人が居たりなどの理由で
誰かが必ず家に居る状況が作られていたのです。
弟が生まれて
祖母が亡くなるまでの間は
家も7人の大家族でした。
大家族だからこそ出来た事なのに
父と母と私の3人になった今でも
父は頑なにそれを守ろうとするので
不便極まりない。
それぞれの用事が重なった時
「鍵掛けて出掛ければい~じゃん」と言おうものなら
父は烈火の如く怒りました。
母が一番迷惑を被ったのではないでしょうか?
外食はしない。
お店の惣菜も許さない。
父がせっせとレシピを書き溜めた裏には
そんな事情もあったのでした。
そして父の入院をきっかけに
とうとう長年の習慣が崩れて
留守にする日も出て来る訳ですが
慣れてなくて落ち着かないですね・・・
こんな感覚はあまり他の人は
持ち合わせては居ないのでは?
余談ですが
今日、母と一緒に
念願の外食をいたしました
お店は母と同年代の人ばかりで
賑わっておりました。
そこで母が言った一言
「みんなはいつもこんな贅沢をしているのね」
なんて不憫なんだ・・・
「やじろべえ」なのに・・・