『ありがとう』と『すみません』、親切にされた時どっちを使う? | 未来創造女子部・これからの時代の女性の働き方とパートナーシップ

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齋藤恵美の未来創造女子部・素直な自分を見つけて、仕事やパートナーと繋がる人になる!これからの時代の女性の働き方とパートナーシップについて研究しています。

『あの〜、
 これ落としましたよ』


何か落とし物を拾ってもらったあなた。

振り返ってひと言…



ありがとう!

と言いますか?

それとも

すみません!

と言いますか?




これは
私の大好きな唯一のTV番組『マツコ有吉の怒り新党』で議論されていたテーマです。


ありがとう、と すみません。
どちらがいいのでしょうか?


番組内では
親切してもらった相手に対してありがとう、と言うのはすこし上から目線な感じで、欧米化してきた証拠。
すみません、の方が謙虚な感じがする。そして、欧米の”謝らない文化”が日本にも浸透し、日本人がすみませんという言葉を使わなくなってきた、

という話をしていました。


確かに…
"ありがとう"
の方がお礼を伝えている感じがするし
"すみません"
の方がなんかネガティブっぽい。

私も
なんとなーくありがとうの方がいいかな、と思って"ありがとう"を率先して使っていました。

すみませんって何度も言われると『そんなに謝らないでよ〜』と言いたくなるし、ちょっと受け入れにくいな…という感じも。


いや、でもちょっと待てよ?

そもそも
ありがとうがめっちゃポジティブ用語か?といったら…そうでもないよな、と思い、

両方の言葉の意味を調べてみました。



◆ありがとうー語源


「めったにない」「めずらしい」を意味する「有り難し」という言葉が語源である。「ありがとう」は有難しの連用形「有り難く(ありがたく)」がウ音便化したものである。
また仏教語であったとも言われ、『法句経』にある生命の驚きと感動を伝える言葉が、時代と共に感謝を表す言葉となったとも言われている。
有るのが難しい→当たり前ではないこと

◆すみませんー語源


「済む」は「澄む」と同源で、澄むの「濁りや混じりけがな くなる」といった意味から、済むは「仕事が済む」など「終 了する」の意味で用いられ、「気持ちがおさまる」「気持ち がはれる」といった意味も表す。 相手への謝罪に用いる「すみません」も、相手に失礼なこと をしてまい、このままでは自分の心が澄みきらないことを表す。 感謝の意を表す「すみません」は、「何のお返しも出来ずすみません」の意味からか、「心が澄みきらない」の意味から 離れ、謝罪を表すようになってからの表現である。
自分の心が澄みきらない→それほど大変なことをしてしまった、してもらった

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語源をみていくと、どちらからも謙遜な気持ちが汲み取れます。ありがとうは物事や相手の存在に対して思う事であり、すみませんは、自分の心の状態を表現しているようですね。

どちらを使うにせよ、
言葉に気持ちをこめること

気持ちをこめれば
多少言葉のチョイスを間違えたって
響くものです。

あ!

でも

よく文章だと"すいません"と書く人がいますが、これは間違いですね!

すまぬ→が変形していった言葉なので”すいません”ではなく、"すみません"です。


こうやって、本来の意味を理解していると、言うときも、言われるときも、より深くその言葉を受け入れられるようになります。


そして

もしも、あなたも
"ありがとう"と”すみません”どっちがいいんだろう?と使い方を迷ったことがあるとしたら、自分の心が澄みきらないほどの有り難き幸せがあなたに在る事を私はとても嬉しく思います。