今月と来月は妊活カフェはお休みにします
新型コロナウイルスがおさまっていたら
4月にまたお会いしましょう
※個別カウンセリングはお受けできますのでご連絡ください
先日、何年にもおよぶ不妊治療を
終了すると決めた女性とお話しました
初めてお会いしたのは3年ほど前。
それ以降、妊活カフェやセミナーに
参加してくださってたSさん
ご主人の強い希望もあって
不妊治療をずっと続けてきたのですが
少し前に、『これが最後』と決めて
移植にのぞみました
…結果は着床せず…
長かった不妊治療が終わったのです
治療終了した時は、
治療から解放される安堵感はあったものの、
襲いかかって来た孤独感や
目標を失った喪失感で
何もやる気が起きなくなってしまったそうです
何年もの間、不妊治療のために
いろいろな物をあきらめて
いろいろな事を我慢して
頑張ってきたのだから
そんな状態になるのも無理はありません
夫婦で治療するとはいえ、
精神的にも肉体的にも
大変な思いをするのは
圧倒的に女性の方ですから
治療を終えてしばらく経ってから
私に連絡をくれました
私はまず
「お疲れさまでした、
長い間本当に頑張ってきましたね」
と伝えました
本当に長い期間
大変な思いをした事は
痛いほど感じました
誰からも労いの言葉がなかったので
私からの「お疲れさま、頑張りましたね」という言葉に
涙が溢れそうだったとおっしゃっていました
しかし、後日…
私と会ってお話をしてからしばらくして
少し前向きになってきたSさんを見て
ご主人がこう言ってくれたそうです
「遅くなっちゃったけど…
治療お疲れさまでした
今まで肉体的にも精神的にも
辛い思いや大変な思いを
させちゃってごめんな
子供がいるから幸せとは限らない
幸せは人それぞれ
僕にはＳがいる
それは幸せな事だし
喜びや楽しみは他にもあるしな
愛車でいろんな所行ってみたいしな」
ご主人から労いの言葉をかけてもらい
また一歩、前に進んで行けそうです、
夫婦の絆を深めていきたいです、と
連絡をいただきました。
子供を授かったら、もちろん幸せ
でも
子供がいてもいなくても
幸せはたくさん見つけられます
『子供がほしい』
という願いは叶わなかったとしても
それ以外の自分の環境を
ひとつひとつ見ていくと…
きっと幸せがたくさんあるのでは…？
それでもふと淋しさは
襲ってくることがあるかもしれません
たぶん一生、
その感情が消えることはないでしょう
でも
時間が少しずつ
痛みを和らげてくれることと思います
感情を押し殺すのではなく
私は今悲しいんだな
赤ちゃんを授かれなくて淋しいな
でも今までよく頑張ったよね
と
浮かんでくる感情を
しっかり認めてあげてください
そうすることで
自分自身を尊重し
大切に思う事ができる
自分を大切にできたら
人も大切にできる
そうしたら小さな幸せを
感じられるようになる
そんな幸せの循環が
起きてくると思うのです
ご主人の言うとおり
幸せの形は人それぞれ
SさんはSさんにぴったりの
幸せの形を見つけてほしいと
心から願っています
