『絵かきは蔵をつぶす』
そういって親類縁者にはよく嫌われたものだと、キャンバスの前でそのお爺さんは笑っていいました。
わたしが少しまえ、介護ヘルパーをしていた頃の話です。
絵かきに限らず、音楽家や役者に作家、世のクリエィティブな職業を志す人々には、ひとにぎりのプロと呼ばれる成功者以外、ほとんど安定した収入というものがありません。
創作や稽古をするための時間が必要なので、フレキシブルな働き方しかできず、アルバイトやパートぐらいしか選べないからです。
逆にフルタイムで働くと、芸術活動ができなくなって、最終的な選択肢として諦めるしかなくなるか、体力的につぶれることもあるからです(そういう人を何人もみてきたし、自分もそうだった)
そして安定した収入がないのに、画材や音響設備、舞台装置、取材に費やす時間など、支出ばかりが一人前にかさむのです。
一見、芸術家とは効率の面から考えると、この生産社会のなかで非生産的な存在と言わざるを得ない。
衣食住を維持して生きていくうえで、かならず必要というわけではない活動なのですから。
しかし、芸術がなければ人類は進歩しなかったともいえます。
エジソンの探究心がなければ、電気が発明されなかったように、
ピカソやルノワールが絵を描かなければ、絵画に価値がついて貨幣が流通することも、美術館が設立され土木工事に資金がまわることもない。
また、音楽や映画がひとの心を掴めば、コンサート会場や映画館に出向くため、鉄道やバス、タクシーが利用され興行収入もはいります。
最近の新興市場もそう、ミクシィやガンホーのようなゲーム株の高騰も、ハマるゲームを創作するクリエイターたちの能力に対価がついたからでしょう。
新薬の開発や遺伝子の組み変え、がん治療の研究で成果をおさめれば、バイオ関連が伸び、
ひと昔まえのSFアニメに出てくるようなロボット開発、車の自動運転などの技術もいまや主力となって、株価に影響を与えています。
そう、一見、消費するだけで生産性のない文化や芸術や発明が、結果的には経済の発展を支え、お金を生み出す源となっていたのです。
…と、宿題に出されそうな論文型式でまとめてみましたが (^○^) (笑)
いや~
この夏は
AO入試の夏でした~!
うちの息子も決めてきました…
モロに芸術系の大学にw
うちの息子も決めてきました…
モロに芸術系の大学にw
名前は出せませんが、仮に “大作家芸術大学” としておきましょう
しかし『蔵がつぶれる』ぐらい授業料って、高いんですよね~^^;
まったく、こんな地合いで景気もアベノミクスも調整中といった感じではありますが、
ますます、投資に仕事探しに、力を入れようと決意を新たにした夏でした
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