「かわいがる」の気持ちが芽生えた坊。
いままで動物にはそんなに興味もってなかったけど
アヒルの人形やくまのぬいぐるみをかわいがっているのだから
大動物はまだしも小動物なら喜ぶかなと思って
つれていった移動動物園。
なにやら児童館にくるらしい。
入口には特設でコンビカーや三輪車で遊べるスペースがつくられていて
さっそくそこにくいつく坊。
「あれ やりたい」
んー。あとでね。
それよりどうぶつどうぶつ!
あと30分で終わっちゃうからさあ
と 手をひくも「行きたくない」という。
えー なんでよー かわいいのがいるんだってばー
どうにかひっぱって
動物がいる部屋につく。
こどもたちがたくさんきていて大騒ぎ。
匂いもなかなかすごい。
受付して手ぶくろ借りてハムスターやらを抱っこできるのだけれど
坊はその雰囲気にのまれたのか
はたまたほんとにまるで興味ないのか
「こんなところにいたくない。帰ろう」という。
こんなところ、て。
えーーーーーーーーーーーーー
ほらほらみて かわいいよ
といってもだめで グイグイひっぱって外に出された。
あーあ せっかくきたのになあ
と思いながらしぶしぶ戻ると
特設スペースのコンビカーを指差し
「あそびたい!」
という。
ハハンそういうことね。
こっちね。
こっちにもう心うばわれちゃってたのね。
動物の入る隙間なし。
動物より完全に車ラブな坊なのでした。