朝11:00頃退院予定で10:30頃病院へ行くように言われてました。

 
コロナで兄弟や祖父母は院内にも入れないので主人と私の2人で病院へ。NICUの外で主人は待機です。
 
到着すると早速、息子を着替えさせて持ち帰る薬等の説明(K2シロップやお尻かぶれ用など)があり、主治医の先生も来て下さってお話できました。
 
脳波についてやはりよく分からなかったのでもう一度聞きました。
 
私『うちの子の脳波は正常か異常かでいうとやはり異常なのですか?』
 
先生『うーん、、、何をもって正常とするか、難しいところです。一つ言えるのは今の時点でてんかんの波形は出ていないということです』
 
その後も何個か質問しましたがやっぱり脳波は良くわかんなくて、でもてんかんのような明らかな異常は今のところ見られなくて、恐らく成長とともに正常になっていくような波形ではあるが注意深く見ていく可能性がある、というように理解しました。
 
またこの脳波が低酸素だった事が原因か聞いたのですが、それも分からないそうです。今後脳波を取っていく上で、何らかの症状が出たりしてやっぱり低酸素の影響なのかも?と推測されることはあるかもしれないそうですが、今の時点で例えば脳が壊死している、などだと明らかに低酸素の影響だけどもそういう類の異常では無いそうです。
 
 
 
あと、先生が『思っていたよりも随分早く退院できましたね。このまま順調に大きくなってくれたら良いですね』と言ってくださいました。
 
当初の入院計画表には予定期間が『1-2ヶ月(経過による)』と書かれていたので3週間は確かに早かったのかもしれません。
 
私にとっては辛く長い時間でしたが、出産当初は呼吸器が外れるかわからない、口から食べれるか、おっぱい飲めるかわからない、恐らく何らかの医療ケアを持ち帰ることになるだろう、などと言われていたのが、在宅医療ケアは無く今のところほぼ異常なしでの退院が出来た事は本当に奇跡だと思っています。
 
脳波が経過観察で心配が残ってるし低酸素脳症の影響が今後の成長段階で分かってくる事もあると、何度も言われてるので、完全に手放しで喜べるわけではないのですが、とりあえずおっぱいが口から飲めて、排便も自力で出来て、酸素や胃チューブも必要なくて、おうちで過ごせるって最初の頃は想像できませんでした。
 
息子と私を助けて下さったすべての方に本当に感謝しかありません。
 
 
 
息子のNICUでのノートを受け取り、酸素と心拍のモニターを外し、いよいよ退院です。
 
初めてモニターも何もなしで抱っこする息子はずしっと私の腕に重くおさまり、なんとも言えない感情が込み上げてきて涙が落ちないようにするのに必死でした。
 
NICUの入り口まで看護師さんと主治医の先生と見送って下さり、今日で最後になるのかとNICUを出る時も色んな想いがぐるぐると巡ってきました。
 
主治医の先生にはこれからもフォローアップ外来で診てもらうので長いお付き合いになりそうですが、退院を機に改めて息子の生命を救って下さってありがとうございました、とお礼を直接伝えさせていただきました。
 
 
NICUを出ると今日退院の子たちのパパたちが3人ほど待ってましたが1番奥にいた主人が立ち上がりこっちへ向かってきました。
 
看護師さんはエレベーターまで見送ってくださるようだったのと、他の赤ちゃん家族も続いて出てくるようだったので、息子に初めて会う主人はこの場では抱っこしたり感動する間もなく、私たちはエレベーターホールへと向かいました。
 
看護師さんにも最後のお礼を伝えていざ、エレベーターに乗り込んで初めての親子水入らず。すぐに1階についてしまうのですが。笑
 
土曜日なので人気のない病院の一角で早速主人が抱っこを代わって初めての息子との写真を撮りました。
 
主人の目がウルウルしていて、私もしんどかったけどこの人も一度も会えず辛かっただろうなぁと思いました。
 
 
 
 
そのまま、外で待機してくれていた私の父の運転する車で自宅へと向かいました。
 
主人と息子、一緒に自宅へ帰れる、こんな当たり前のことがこんなに尊いことだなんて、、、。本当にここまで来れたことに感謝しました。
 
 
 
家へ着くと長男次男、私の母、妹が待っていてくれて、みんな順番に三男を抱っこして写真を撮りました。
 
ベビーベッドで寝る三男、当たり前に想像してた産後の光景が本当に夢のようでした。まだまだこれから壁はあるかもだけど、今日の日は忘れないでいたいなぁと思いました。