「イスラム文明はアメリカを超えるという発想を持てるか?」その1 | Mode du chef
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2、今世紀にふさわしいジハード論


ジハードにも、戦うだけでなく、経済的ジハードや技術的ジハードもあるのではないか?

結論からいうと21世紀からはあると思います。アッラーの威光を示す道は、無差別テロの形ではないはずです。

かつてのイスラム商人のような示し方もあるはず。

イスラムが西欧に飲まれない道は、21世紀にふさわしいジハードの実行にあるやもしれません。

そのためには、なにが「自由化や民主化」で、なにが「悪い意味での世俗化、単なる伝統への固執」であるかはあらためて整理されなければならないでしょう。

18世紀から一定の時が過ぎた今、欧米文明も完全ではないことがハッキリとしてきました。

イスラム文明にとって「なにが避けるべき欧米化で、なにが進められべき現代化か」をあらためて究めればイスラムの明るい未来は十分にあると思います。


またイスラム教の宗派である、スンニ派とシーア派が分かれすぎというのもあります。
ピンチになったらまとまってもよさそう、または、まとめる存在が出てきてもよさそうなのですが、むしろ西欧諸国につけ込むスキになってしまった印象があります。

分裂のきっかけである権力闘争の歴史は数百年前の話ですし、今からでも、教義共同研究や意見交換などのイスラムサミットをされたらとも思います。必要とあれば共同声明などもそこでできる。


昔、国際的なイスラム法評議会はあったみたいですが今は国ごとにある感じですね、、、「21世紀のイスラムを考える会」はあったほうがいいと思うんですけどね。



宗派分裂やイスラム文明再建について、あの世のムハンマドや初期カリフやチムールの意見をあらためて聞くのもいいとは思いますが、そういうことができる方が現れるにもタイミングなどがあるのかもしれません。

しかるべき預言者クラスの方でも現れない限り、それは幸福の科学の専売特許のようなものなので、、、この世の魂修行の観点では裏ワザというか、過剰にやるとチートでもある事情もあるでしょうね。たぶん。

いずれにせよ神学の自由な空間は必要でしょう、


イスラム国のようにルール無用で民間人を巻き込んでちょこちょこ戦うのは悪魔のような戦い方です。

彼らの信仰心まですべて否定したくない気持ちもないことはありませんが、イスラム文明には、アメリカと横綱相撲を取れる存在であっていただきたい。

1860年代の日本にアメリカの黒船が来て、明治維新が起こったような流れがイスラム文明でも起こせるのか?


だからといって、キリスト教勢力を退ける根拠で「敵の敵は味方」と中国と手を組んではなりません。中国と組むぐらいなら欧米に屈する方がトータルで神の思いに近いはずです。

決して、屈せよとは思っておられないでしょうが、極論として。

かつてイスラム勢力がエルサレムを占領したとき、キリスト教やユダヤ教でも税を払えば追放しないが神を信じない者は追放したサラディンの寛容さに学ぶべきでしょう。
(※正確にはサラディンは多神教も許さなかったと思いますが、天上界には、神と天使の関係で成立する世界と、根源神と主宰神と神々で構成する世界がそれぞれあるという認識が真理か?)


中国と組むのは長期的な実利の面でも信仰心の面でも極めて危険であることを明言しておきます。





イスラム諸国が繁栄すればヨーロッパの移民問題は解決に向かうと思うんですよね。移民になる必要性がなくなるので。

イスラエルにもあまりこだわらなくなるかもしれません。
イスラムが繁栄したらその勢いでイスラエルを攻める可能性もあるけど低いと思います、
豊かになったら戦争は控えるはず。ユダヤ側とも経済交流しているうちに政治的対立は続いても戦争まではやりにくくなるかなあと。断定はできないけど。



一方、「ユダヤ民族はなにがしたいのか?」が私にははかりかねるところがあります。

やることが、迫害防止のためならなりふり構わない感じがあります。自らへの迫害の芽をつむために争いすら作っている。
「裏で世界を動かしている」というより「いつか来るかもしれない次の迫害を恐れている」ようにも感じます。または選民意識を引きずりすぎているようにも見えます。

のちのキリスト教とイスラム教の教えの一番根幹となす教えを守り育て、その結晶である旧約聖書を作り上げただけで、十分、文明の基礎作りに貢献された選民としての役割は果されていると私なんかは思います。


旧約聖書には人間ひいては権力者の犯しがちな問題や、正しい信仰とはなにか?の話が詰め込まれているので近代まで価値判断のテキストになっていたと思うんですよね。


選民思想の力なのかかつての職業制限のためなのかそのオンリーワンのポジションは世界中が認めざるを得ないところでしょう。



ユダヤ民族は自身を選民であると永遠に信じ切るならば、その頭脳と金融力で世界中を蜜流れる地にする方向によりシフトされることを期待いたします。


人種問わずみんなの尊敬を集めながら21世紀をリードできるかもしれません。
人類に祝福される成功を祈ります。


様々な歴史や背景はあれど、ユダヤ民族の方にはその宗教的個性を尊重しつつ、「もう迫害はないな」と思っていただけるような世界にしないとなあと思います。