恐竜博2023の会場レポも後半に突入です。^^
前回、ズールとゴルゴサウルスの闘争骨格標本について触れましたが、今回はそのゴルゴサウルスから・・・
ズールの対戦相手はROM1247(ロイヤルオンタリオ博物館)の全身骨格キャストで、今回特別にその実物頭骨が、闘争骨格標本の横に展示されていました。^^
これはこれで垂涎の標本です。^^;
横浜・恐竜科学博でのゴルゴサウルス”ルース”の全身骨格キャストも素晴らしかったですが、思わず見とれてしましたよ。^^
続いて日本で見つかっている、鎧竜の実物化石が、各博物館から出張してくれました。
展示されていたのは、夕張のノドサウルス類の頭骨(三笠市立博物館)に、北谷のノドサウルス類の歯2点(福井県立恐竜博物館)、丹波の鎧竜類の歯冠です。^^
特に夕張のノドサウルス類の頭骨は、左側1/4と第一頸椎と付随する皮骨板が見つかっているのですが、福井県立恐竜博物館で展示されているレプリカは、遊離した歯を見せるために、天井側を見せているため、頭骨っぽく見えないのが難点でしたが、恐竜博2023では、三笠市立博物館での展示と同様に、眼窩と下部側頭窓が見える側で展示されているので、頭骨のイメージし易いと思います。^^
裏側が見えないのが残念ですが、脳函や鼻腔が残っており、脳の形も研究さている標本なんです。
図録には詳しく書かれているので、ご一読して頂きたいですね。
大阪で展示する時は、鏡で裏を見せてくれたらと、願っています。
また、科博所蔵のテスケロサウルスの実物頭骨も展示されています。
テスケロサウルスの頭骨で、保存状態の良い化石はあまり見つかっていないので、貴重な標本です。^^
近年の研究では鳥脚類ではなく、新鳥盤類の恐竜とされつつあるのですが、恐竜展の関係者から漏れ聞いた話では、鳥脚類の展示が難しくなり、走ったり群れるなどして、防御する恐竜として展示されることになったようです。
続いても科博が所蔵し研究中の”まだ名前の付いていないケラトプス類”の展示です。
アメリカ合衆国モンタナ州産のセントロサウルス類の標本で、”AVA”と呼ばれている標本です。
まさか科博が所蔵していたとは、驚きです。^^;
新属新種の可能性が高いと言われていて、科博の会期中は無理でも、大阪での会期中には記載されるかも知れないので、今から楽しみです。^^
それと展示スペースが小さくて、全ての化石を並べられなかったとのことで、大阪では全ての化石が並んだ状態で、展示して頂きたいですね。^^
今日はここまで、ではまた。^^