こんにちは、コルコルの伊藤協子です。

 

分子栄養学を用いたダイエット法「オーソモレキュラーダイエット」の

健康状態タイプ別で

1.消化力低下タイプ

2.食後高血糖タイプ

3.慢性疲労タイプ

4.鉄欠乏性貧血タイプ

5.基礎代謝低下タイプ

があり、

前回は「食後高血糖」タイプをご紹介しましたが、

今回は3つ目の「慢性疲労」タイプについてご紹介します。

 

 

  

  慢性疲労タイプのチェックリスト

 

 

慢性疲労タイプは、

□睡眠の質が良くない(寝つきが悪い、夜間に起きてしまう)

□コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物を1日3倍以上飲む

□月経異常や性欲減退がある

□アレルギーがある

□腹部周りが最近太くなった

□やる気が出ない

□食事の準備や片付けがとても大変

□ストレスが多い

□朝起きるのがつらい

□倦怠感・疲労感が強い

□寝ても疲れが取れない

□低血圧傾向だ(収縮期血圧100㎜Hg以下)

□低血糖を起こしやすい

□疲れているのに眠れない、昼夜逆転傾向がある

□塩分への欲求が強い

 

黒字リストに3つ以上に当てはまる

赤字リストに1つでも当てはまる

という方は「慢性疲労タイプ」と考えられます。

 

 

 

  食後高血糖タイプのアプローチ

 

慢性疲労タイプは、仕事や家事や育児などに頑張り続けてきて、ストレス状態が長く続いている方が多いです。

ストレスを受ける状態が続くと、脳から刺激を受けて副腎から分泌される「コルチゾール」というストレスホルモンが過剰になり、筋肉を分解して筋肉量の低下を引き起こしたり、インスリン抵抗性を誘起し、脂肪がつきやすくなってしまい、長期間続くと、疲弊しきって低血糖や低血圧になり、朝起きられなくなったり学校や会社に行けなくなってきます。
また睡眠不足もコルチゾールの過剰分泌を引き起こすので、食事だけでなく、ライフスタイルの改善が必要になります。

 

最近は夜から昼までごはんを食べない「16時間ダイエット」が流行っていますが、長期間、朝食を欠食してしまうと、コルチゾールの分泌異常が起こってしまい、低たんぱく状態、慢性疲労症状が続いてしまいます。

 

対策としては下記がおすすめです。

 

・三食の食事の間に補食を入れて、こまめなエネルギー補給をする

  1口サイズのおにぎり、プリン、茶碗蒸し、果物、干し芋、栗、ボーンブロスetc.

・朝食を食べて、体内リズムを整える

      炭水化物とたんぱく質は2種類(毎食20~30g)

・副腎をサポートする栄養素の補給をする

  ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウムをはじめとしたミネラルなど

・十分な睡眠をとる

  たんぱく質に含まれるアミノ酸「トリプトファン」は幸せホルモン「セロトニン」→睡眠ホルモン「メラトニン」へと変化

  トリプトファンは卵、大豆製品、乳製品、かつお節などに多く含まれる

  脳の神経伝達物質に関わる栄養素は、たんぱく質、鉄、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンDなど

・ストレスケアをする

  運動、ウォーキング、深呼吸、瞑想、森林浴

  カフェインやアルコールは逆効果

 

また、慢性疲労タイプの方は、とにかくこまめなエネルギー補給が欠かせないので、すぐにエネルギーになり、脂肪を蓄積しにくいだけでなく。筋肉中のミトコンドリアを増やす働きのある「MCTオイル」もおすすめです。

 

漢方では、「人参養栄湯」や「補中益気湯」などが慢性疲労タイプにおすすめです。

 

 

   慢性疲労タイプのダイエットの仕方

 

 

慢性疲労タイプの方のおすすめダイエットのまとめはこちら

 

朝食を食べ、1日3食にする(動物性・植物性たんぱく質をバランスよく補給

食事の間に補食をとったり、MCTオイルを補給する

ミトコンドリア機能アップ疲労回復に、ビタミンB群、ビタミンC、鉄、亜鉛、マグネシウムを食事とサプリメントで摂取

お菓子やコーヒー、ジュース、チョコへの欲求がなくなり、アルコールも減少

代謝が上がり自然に痩せる、疲労も回復し元気になってアクティブになり体も心もスッキリする

 

という流れです。


 

このタイプは、まず体調回復を目指しながら、無理のない範囲でダイエットに取り組むことをおすすめします。

 

また、ストレスの原因を探って改善することも大切かと思います。

 

次回は「鉄欠乏性貧血タイプ」についてご紹介します。

 

 

「オーソモレキュラーダイエット」を詳しく知りたい方は、私が学んでいる「オーソモレキュラーアカデミー」の代表理事で医師である安藤麻希子先生の著書を読んでみてください。