オカルト映画視察「it FOLLOWS」 | クロムモリブデン高校☆部活動記録

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クロムモリブデン、部活動始めます!

「翼とクチバシもください」で

新人の部長と副部長は
てんやわんやお祭騒ぎ
毎日ハラハラドキドキ冷や汗ダラダラ
(オカルトとは別のベクトルで)
あーもー!全然上手くいかねー!
え!?部活!?やってる余裕あるかー!!


みたいな状態だったので、
全く心の余裕ありませんでした。







でね、
やっとこさっとこね、
時間に余裕が出来ました。☆




しかしまあ、

部長と副部長の予定が
合わないこと合わないこと!

もういい!!単独行動じゃボケェェ!
なんだお前表出ろゴルァァア!!
(↑※イメージです)

みたいな死闘の末、
部長単品で観に行ってきました映画がこちら


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デビッド・ロバート・ミッチェル監督
「it Follows」



200万ドルという
アメリカ映画としては
超低予算で制作されたのにもかかわらず
「怖すぎる!!」と、
全米で10倍以上の興行収入を得たホラー映画。


巨匠・タランティーノ監督も
「めっさ恐いやん!こんな設定のホラー観たことあらへんで!」
と、太鼓判を押したというこの作品。


日本でもちょっと前に公開して
話題になったやつですね。

ずーっっっっと観たかったんですが
なかなか観れず、
早稲田松竹映画館でやってるのを副部長が発見!
そして、何故か部長オンリーで観てきました笑



~~~~~あらすじ~~~~~

美人な華の女子大生のジェイは
優しくてイケメンな彼氏がいた。
しかしその彼氏は何故か落ち着きがなく、
映画デートに来たのに「気分が悪い」と急に帰ると言い出したり、何か様子がおかしい。
そんな中、ジェイは彼と一夜を共にする。
初体験に心のウキウキのジェイに
突如態度が豹変し、襲いかかる彼。
ジェイを車椅子に縛り付け
彼はジェイに
たった今、君に『それ』を移した」と言い
「あるルール」を教えます。

・「それ」はゆっくり歩いて追いかけて来る
・「それ」は他人や知人など様々な姿に変化して現れる
・「それ」はSEXすることで他人に移すことが出来る
・「それ」に捕まったら必ず死ぬ

しかも、もし誰かに移せても
移した相手が死んだら
「それ」はまた自分を狙ってくるとのこと。

それからというもの、時間も場所も選ばずに突然襲ってくる「それ」に怯えつつ、
幼馴染み達に協力してもらいながら逃げるジェイだったが、、⁉︎


~~~~~~~~~~~~~


っていうストーリー。


わかりました?

私だったらきっと、このあらすじだけ見ても
絶対わかんないと思う笑

まず
「それ」って、何?笑

ってなるでしょうね。

とりあえずホラーだし、
ゾンビか幽霊的なsomethingが出てくると思うじゃないですか。

これがね~、分からないんですよ。

それがこの映画の魅力の一つ。

ホラーといえば
ゾンビとか貞子とかエイリアンだとか
そういう恐怖の対象が特定されており、
分かりやすくしっかり襲って来ますし、
ダーン!バン!ドーン!キャー!!とデカい音と共に
「待ってました!」と言わんばかりの
派手な登場してますよね。


この映画の恐怖の根源である「それ」は
何なのか結局「分からない」のです。
幽霊でもなければモンスターでもない。
しかし、確実に、人間ではない。
見た目も毎回変わる。
そしてゆっくり、音もなく、近づいてくる。

世の中で何が1番怖いって、
判断出来るものより、
自分が分からないもの・得体の知れないものが
1番怖いのです。

この映画はそういう人間の心理を
巧妙にガッチリ掴んでいます。



そして、
カメラワークが最高!素晴らしい!excellent!!

特に派手な演出をしているわけでなく、
ピンボケしてるくらい遠くにいる所から、
主人公の背後に向かってゆっくり音も無く近づき、
カットが別の対象になって、戻った途端

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後ろ!いる!!




こりゃ怖いわ。ずるいわ。怖いわ。

観客にも終始安心させない恐怖を与えてきます。




そんな地獄みたいな生活のジェイに想いを寄せる
この海外版のび太くんみたいなチェリーボーイ
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ポール君。


ジェイの幼馴染みで、
ずーっとジェイに片思いしてます。

子供の頃に一回ジェイに
不意打ちチューをかましてしまい、
お泊まり禁止令出されちゃった彼。


かなり健気にアタックしてはいるのですが、
全く男としてはみてもらえない日々、、、


そんな中!
愛する彼女がとんでもないピンチに巻き込まれ、
全力で彼女を守ろうと
「僕に『それ』を移しなよ!」
と、散々言うのですが
ジェイは拒み続け、

ポールではなく、                                       ・・
近所に住んでるモテチャラ男にお願いして移します。



そしてその状況に
「何で彼なの!?」
と、悔しさMAXのポール君。

、、、まあポールだと次に移すチャンス無さそうだもんね。
ジェイなりの優しさだよね、、


そんな彼を揶揄するように、
大学の授業や、友人の1人のヤラが読む
ドフトエフスキーの「白痴」
がたびたび音読されています。

(※「白痴」がわかんない人は事前にWikiっておくと映画が分かりやすいヨ☆!)


しかし!
そのヘタレポール君が
ストーリー後半で大健闘!
映画の見どころの1つです!!
どんな頑張りを見せるかは本編で☆









さてさて、
かなりラフな感じに紹介してますが
映画の中身についてもっと掘り下げたいと思います。



しかし
若干ネタバレ
って思うかもなので
これから鑑賞する人は
「ーー」で囲ってるとこ読み飛ばして頂いて←

鑑賞後、また読んでみてね☆











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この映画について
世界中で様々な論争が飛び交い、

SEXをする事で呪いが移されていくため
「性病のメタファーではないか?」
や、

タランティーノ監督が雑誌のインタビューで
「女性嫌悪の話ではないか?」
と発言したりと

多種多様な憶測があまりにも増えたため、

デビッド監督がtwitterで作品について発言しました。

それは

「この作品は生と死と愛の物語だ。」

という事なのだそう。

SEXをする事で「それ」が追ってくるわけですが

・ゆっくり近づいてくる
・ゆっくりだが確実に自分を捕まえる
・絶対逃げられない

↑これは正しく
そのものであり、

SEXは命の誕生を意味する事から
を象徴しているのだそうです。


この世に誕生した瞬間から
人間は死に向かって進んでいく。

そんな「人生」の中で起こる様々な恐怖を
本当に愛する人と共に乗り越えていく。



恐怖から逃げるためにあらゆる男と寝て逃げるジェイですが、

本当に自分の恐怖を分かち合い、
寄り添ってくれるのは、、、

表向きホラーなのですが
映画の本質はラブストーリーだったのです。


ただただ恐怖を与えるでなく、
監督が作品に込めた深みが
低予算でも大ヒットを飛ばした秘訣なのですね!


詳しい解説は
映画評論家、町山智浩さんが
ラジオで解説してくれてますよー!

この解説で出てくる
「ババドック」って映画も気になりますね、、
探してみます、、

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長々と書きましたが
映画「it Follows」

個人的な感想としましては

正直、恐怖度はそこまでかな~って感じです。

先ほども書きましたが
カメラワークが素晴らしいです。
爆音とかおどろおどろしい音楽とか
無駄な恐怖を煽るものがなく、

「え?あのボヤけてるの、近づいてきてない、、?」

と、観客に気づかせるような
「静」の恐怖が土井好みでした♡

映画上映中の怖さはあまりですが
家帰ってきてから尾を引く感じですね。

ドアの向こう側とか、
窓の磨りガラスとか見てるのめっちゃ恐いっす笑



なので

恐怖度★★★
奥深さ★★★★
繊細さ★★★★
ポール頑張れ度★★★★★★★★★

で!





さて!次回は邦画ホラーだな!
「貞子vs伽倻子」のバトル映画も観にいかないと!笑





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