少し時間が経ちましたが、ご報告しておきます。
先月6月半ばで会社を退社しました。
再就職は考えていなくて、これから少し準備をして、自分でドレスを作るのを本業としてやっていけるように頑張っていくつもりです。

退社するにあたり、業務の引き継ぎなどで不手際があり、急に担当が変わったりしてご迷惑をおかけした皆様には大変申し訳なく思っています。
お詫び申し上げます。

辞めるタイミングについては私も本意ではなかった部分もあるのですが、その時の事情というのもあり、詳しくは書きませんが、組織って難しいんだなぁ…。

引き際をきれいにできなかったのは私のミスなので反省しております。


ただ、辞めることそのものには迷いもなければ後悔もありません。
入社する時から、「いずれは独立したいからバイトでもなんでもいいからドレスを作って売っている現場に入りたい」と宣言してそれを納得してもらった上で入ってますし、その時が来たなと思っただけです。

確かに自分でもそう思うまでの期間として想定していたよりは少し短いですけどね。


【「辞め時」は人それぞれ。タイミングは自分で決める】

とにかくこの一年ちょっとで、私が何かを続けるか、辞めるかを判断する時間の基準は半年間なんだなーとわかりました。

一般的には「短すぎる」「我慢が足りない」とか言われるかもしれませんが、そもそもそんな基準て誰が決めたの?って思いますし。
合っているかどうか、続けたいかどうか、そんなのわかるタイミングなんてそれぞれだし、それぞれの基準で決めていいのです。

まして「石の上にも三年」とか、ちょっと私には無理です。長すぎます。
というか三年もやらないとわからないって思考停止すぎるんじゃないかなぁ。
合ってるかどうか、やりたいかどうか、判断するのには半年もあれば十分だし、三年頑張るのはやる!ってなったその後でいい。

やってみる前から本当にやりたいかどうかなんて、わからないものなんだなーというのも、当たり前といえば当たり前なんですけど身を以て実感したことです。

「やってみたい」と「やりたい」は別に考えなきゃいけない。ちょっとやってみれば「やりたい」かどうかわかるから。
だからみんなもっと気軽にいろんなことやってみて、辞めてもいい世の中になればいいのに。って思う。
それでいろいろやって、どっかですごい好きなものとかやりたいことに出会えればすごくハッピーじゃない?

まぁ一度始めると責任とかもいろいろあるし、簡単に辞めれないのはわかる。それが完璧に処理できなかったのは私の最大の反省点ではあるんですけど、それと辞めちゃいけないってのは違うと思うんですよね。


でもやっぱり、1回目ならまだしも2回目に仕事を短期間でちゃっちゃと辞めると、世間の風当たりは厳しいんでしょうね…っていうのはすでに感じているところなので、あまりお勧めはしませんが…。
できるだけ失敗してすぐ辞めても責められない、学生とかの間に失敗ってしておくべきだなぁと本当に思います。
私は学生時代ダンスしかしてなかったしできなかったわけで、それは後悔はしてないけど今こうやって何度か痛い目を見ています。

みんなもっと若いうちに判断を間違える経験をしよう!笑



【勤めている間に学んだこと】

とにかく私にとって企業に勤めることは「やってみたいこと」ではあったんだけど、「やりたいこと」ではなかったということなんですが、それでも半年間、ものすごく勉強になりました。
そういう場にいさせてもらえたことは、本当にありがたいことだと思います。

実際入って数か月ですけど、2ヶ月目から何もわからない状態でお店を実質一人で切り盛りしなければならない…っていうとんでもな状況になってしまったので、密度は普通の数か月よりもずっと濃かったと思います。

なぜそんなことになったかというと、入社2週間で東京店舗の管理をしている、仕事を教えてくれるはずの60歳のベテラン上司が突然亡くなってしまい、さらにその翌月にアトリエのスタッフの退社が決まっており、もう一人の先輩は売り上げを上げなければいけないので基本的に外に営業に出ていたので、お店にいられるのがほぼ私だけ!という期間が2か月ほどありました。

最初の3か月は一応試用期間だったはずなんですがそんなのお構いなし。笑
本社の社員さんや社長に電話で聞きまくりながら、一人でお店で電話を取り、お客さんと話し、納期の管理をし、アトリエに発注し、在庫を整理して、簡単なリフォームも自分でやる。やり方もなーーんにもわからないけどとりあえず回さなきゃいけなくてひーひーなっていました。

でもそういうやらなければどうしようもない、的な状態だとわからないなりに最低限回るように自分でやり方を考えるし、そうやって問題にぶち当たって考えて、工夫して、どうしたらいいんだろう?って考え続けることが大事なんだなと学びました。

教わった通りに仕事を覚えてこなしていくだけだったら、この短期間でそこまで考えられなかったんじゃないかな。

たかだか23とかの何にも知らない小娘に、そこまでやらせてくれるのってそうそうないと思います。



あと、自分は何が得意で何ができないか、どんなことにモチベーションを感じるのかも、一通りやってみてだいぶ把握できました。

お客さんと話したり、デザインのことを提案したりするのは、好きだし楽しいし得意。
注文とかお金関係の管理や事務処理も苦手じゃないし、得意な方だと思う。
でも社内での情報共有とか、何をどこまで誰に言えばいいのかとか最期まであんまりよくわかんなかったし、苦手です。
自分の考えだけでつい突っ走っちゃう。

それに、「売り上げを上げることそのもの」にあんまり興味がなくて、モチベーションを感じなかった。

売り上げの数字を上げるのが楽しい、って人は結構いると思うんですが、自分の想像以上にそこにモチベーションが感じられずに悩みました。
そこが楽しかったら、会社にいたほうが売るものも買ってくれるお客さんも一緒に頑張る仲間もいるから、やってて充実なんだろうなぁと思います。

あとこれはついでですけど、電話をかけたりとったりがすごく嫌いです。ちょっと電話恐怖症気味です。
やらなければいけない状況ならまぁやれるんだけど、出来れば誰が何を言ってくるかわからない電話は取りたくないです。笑
なんでそうなのかよくわからないし慣れれば平気になるのかもしれないけど、この心理状態は結構不便なので克服したいところだなぁー。


【素敵なものを作って生きていきたい!】

そして最後に、何よりも私は自分で何かを作ることが好き。

だから人にものを教えたりとか、人が作ったものを売ったりとか、売ったものの処理とかより何より、いかに良いものを作るか、そういうのを追及できればそれで幸せだなと思う。
これを作りたい!とかこうだったら素敵!とかを形にしていくことが自分の最大のモチベーションなんです。

結局、いろんな経験がしたくて勉強したくて会社に入れてもらったけど、一回りしてここに戻ってきてしまいました。


私は自分で素敵なドレスを作って、素敵なダンスを踊りたい、今のところそれだけです。

それを見て素敵!って思ってくれる人のために、ドレスを作ってお手伝いをするのも、とっても楽しい。
だからこれからは、覚悟を決めてそれをやっていきます。

確かにお金の問題とか、自分のスキルの問題とか、いろいろと大変なことはあると思います。
不安もないといえばウソですが、不安に駆られて取った保守的な行動が良かった試しがないので、えいやっとやってみます。

「プロの世界でトップを目指す!」とか
「会社に勤めて仕事がデキる社会人に!」とか
そういう立派な感じの目標ってもう持てないんですけど、そういうなんとなくすごい感じを目指すのってただつまらないプライドを守ってただけだったんだなぁと私の場合は思いました。

人より勝っていなきゃいけない、一番素晴らしくなければいけない、そういう完璧主義的なところが昔からあって、それだけで勉強もダンスも頑張っていた時期もあるけど、もうそろそろいいや。

もちろんそれが心からやりたいことで、モチベーションを発揮できるなら、素晴らしいですけどね。
だから、プロの世界で頑張ってる同期とか、企業でバリバリ働いている周りの人とか、本当にすごいなぁと思うし、尊敬します。


またやってみて、失敗するかもしれないし、会社にいた方がよかったなーって思うかもしれないし、やーめたってなってしまうこともあるかもしれません。
今までの自分がそうだから、絶対っていうのは無責任すぎて言えないです。

でも現時点では一番やりたいことだし、何よりも楽しいしワクワクするので、しばらくは頑張っていけるのでは?と思っています。


私が学生の時からずっとこのブログを読んでくれている方にとっては、またか!って感じだと思うのですが、懲りずに見守っていて頂けるとありがたいです。

リアルでのお付き合いがある方も、私の突飛な行動におい!って思っている人もいるかと思いますが、だいたいこんな感じで一応考えています。笑

もし失敗しても、笑ってやってくださいませ。



正式に個人事業主として始めるにはもう少し手続きやら準備に時間がかかるとは思いますが、時間の余裕ができたのでドレス相談とかは引き続き受け付けています!


長くなってすみません。

ということで、今後ともよろしくお願いします(^^)

あ、お金のこととか必要な事務手続きとか何にも知らないので詳しい人ぜひ教えてください!いろいろ勉強しなければー。頑張ります。

では!