豊 「ギャーッ!ギャーッ!(涙)」
ヘビーベッドの上で突然泣き始める豊。
ナナセ 「豊、どうしたん?お腹すいたん?」
ナナセは豊を抱き上げる。
豊 「ギャーッ!ギャーッ!(涙)」
ナナセ 「なんか匂うな。豊、う●ちしたんやな。」
ナナセは豊を床に寝かせる。
ナナセ 「ハルトー!豊がう●ちしたからおむつ替えしてー。」
ハルト 「まかせろー。」
ハルトはおむつを替え始める。
ハルト 「まったく今日も盛大にやってるな・・・・・。」
ぼやきながら豊の尻をお尻拭きシートで拭くハルト。
ちなみにハルトは自身のバイクレーサーチームの練習がない日はこうして育児に関わっているのである。
豊 「キャッ♪キャッ♪」
ハルト 「うわっ!豊のやつ俺の顔にお●っこかけやがった!ナナセー!タオルもってきてくれ!」
ナナセ 「わかったー。」
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3分後・・・・・・
豊 「・・・・・・・・・💤」
すやすやとベッドで寝る豊。
ハルト 「全く豊はすげーガキだな。親の顔にめっちゃお●っこかけやがって・・・・」
ナナセ 「まあええやん!豊はそれぐらい元気に育ってるんやから♪」
ハルト 「そうだな。」
ピンポーン♪
ナナセ 「誰やろ?こんな時間に?」
ナナセが玄関の扉を開けると・・・・・・・
? 「よっ!ナナセちゃん久しぶりだな!」
ナナセ 「あっ!お義兄さん!ハルト!フユトさんが来たでー!」
ハルト 「マジで!」
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ハルト 「兄貴!何しに来たんだよ?」
フユト 「お前んちに遊びに来たんだよ。」
ハルト 「そうなんだ。じゃあ上がってよ。」
フユト 「おじゃましやーす。」
ハルトに兄貴と呼ばれているこの無精髭を生やし、黒髪オールバックショートヘアの男性は村上フユト。
ハルトの4才上の実兄であり、職業はバイクショップの店長で、ハルトと同じく喫煙者で女好きでドスケベである。
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ハルト 「ところで兄貴、冬樹は元気にしてるか?」
フユト 「何言ってんだよ。元気すぎるくらいだよ!冬樹はよ。」
ナナセ 「こないだお義兄さんの家に行った時に冬樹くん、めっちゃ暴れててあやめさんが叱りつけてましたね・・・・。」
冬樹はフユトの息子で年齢は4才。あやめはフユトの7才上の妻である。
フユト 「まああいつは俺に似て破天荒だからな(笑)なあハルト!長渕兄貴の曲流してもいいか?」
ハルト 「兄貴は本当長渕剛が好きだな~。流してもいいよ。」
~♪~♪~♪
フユト 「いや~やっぱ長渕兄貴は最高だよな~。さすが世界一のシンガーソングライターだよ。」
ハルト 「ちょっと待てよ!尾崎さんの方がすげーだろ!尾崎さんの代表曲「I LOVE YOU」はカバー曲を含めた総売上は全世界で1000万枚を越えてんだぞ!」
フユト 「世界一のシンガーソングライターは
絶対長渕兄貴だろ!」
ハルト 「何言ってんだよ!世界一のシンガーソングライターは尾崎さんに決まってんだろ!」
フユト 「久しぶりにやるか?」
ハルト 「上等だ!ぶっ潰してやるぜ!」
睨み合う二人。
ナナセ 「ちょっと喧嘩はやめてや!喧嘩したら豊が泣くやろ!ハルト!お義兄さん、もし喧嘩したらこの家から出てってもらうで!」
ドス黒いオーラを放ちながら二人を睨み付けるナナセ。
ハルト・フユト 「「すいませんでした!m(__)m」」
恐怖で土下座する二人。
その後、4人は夕飯を食べ始めた。
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フユト 「そういえば俺たちが小さい時は苦労したよな~。」
ハルト 「そうだな~俺と兄貴は腹違いの兄弟だったし、顔もほとんど似てなかったからな。」
ナナセ 「お義兄さんは何歳の時にお母さんと離れ離れになったんですか?」
フユト 「俺が2才の時に親父が俺の母ちゃんと離婚してよ。俺は親父に引き取られて母ちゃんは家から出てったんだよ。そんで親父はすぐハルトの母ちゃんと再婚して2年後にハルトが産まれたんだ・・・・・・。」
ナナセ 「ハルトもお義兄さんも大変な人生を歩んできたんやな(涙)」
自分の夫と義兄の壮絶人生を聞いて涙ぐむナナセ。
フユト 「でも今はあやめや冬樹もいるから幸せだよ。」
ハルト 「そうだな♪」
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フユト 「じゃあ明日も早いから俺、家に帰るわ!」
ナナセ 「お義兄さん、また来てくださいね♪ほら豊も伯父さんにバイバイしよな❤」
豊 「だーだー!(バイバイ!)」
ナナセに抱っこされながらフユトにバイバイする豊。
ハルト 「あっ!兄貴ちょっと待って!」
フユト 「何だよ?ハルト。」
ハルト 「今度裏ビデオを入手出来たらダビングして俺にくれよ。」(小声)
フユト 「わかった!わかった!」(小声)
耳打ちで裏ビデオのダビングの約束をする二人。
フユト 「じゃあまたな!」
ハルト 「兄貴!また来いよー!」
フユトはバイクで走り去っていった。
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ナナセ 「なぁハルト、さっきお義兄さんと何話してたん?」
ハルト 「しょうもない話だから聞かなくていいよ。」
ナナセ 「なんか怪しいな~?」
ハルト 「俺ちょっとタバコ吸いたくなってきたから喫煙所に行ってくるわ!」
ナナセ 「ちょっとハルト!」
ハルトは小走りでマンションの喫煙所に向かったのでした(笑)
つづく
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