君が生きた証 第2章 #127 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 12月初めの日、村上家のマンションにて


 豊  「ギャーッ!ギャーッ!(涙)」

 ヘビーベッドの上で突然泣き始める豊。

 ナナセ  「豊、どうしたん?お腹すいたん?」

 ナナセは豊を抱き上げる。

 豊  「ギャーッ!ギャーッ!(涙)」

 ナナセ  「なんか匂うな。豊、う●ちしたんやな。」

 ナナセは豊を床に寝かせる。

 ナナセ  「ハルトー!豊がう●ちしたからおむつ替えしてー。」

 ハルト  「まかせろー。」

 ハルトはおむつを替え始める。

 ハルト  「まったく今日も盛大にやってるな・・・・・。」

 ぼやきながら豊の尻をお尻拭きシートで拭くハルト。

 ちなみにハルトは自身のバイクレーサーチームの練習がない日はこうして育児に関わっているのである。

 豊  「キャッ♪キャッ♪」

 ハルト  「うわっ!豊のやつ俺の顔にお●っこかけやがった!ナナセー!タオルもってきてくれ!」

 ナナセ  「わかったー。」

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 3分後・・・・・・


 豊  「・・・・・・・・・💤」

 すやすやとベッドで寝る豊。

 ハルト  「全く豊はすげーガキだな。親の顔にめっちゃお●っこかけやがって・・・・」

 ナナセ  「まあええやん!豊はそれぐらい元気に育ってるんやから♪

 ハルト  「そうだな。」

 ピンポーン♪

 ナナセ  「誰やろ?こんな時間に?」

 ナナセが玄関の扉を開けると・・・・・・・

 ?  「よっ!ナナセちゃん久しぶりだな!」

 ナナセ  「あっ!お義兄さん!ハルト!フユトさんが来たでー!」

 ハルト  「マジで!」

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 ハルト  「兄貴!何しに来たんだよ?」

 フユト  「お前んちに遊びに来たんだよ。」

 ハルト  「そうなんだ。じゃあ上がってよ。」

 フユト  「おじゃましやーす。」

 ハルトに兄貴と呼ばれているこの無精髭を生やし、黒髪オールバックショートヘアの男性は村上フユト。

 ハルトの4才上の実兄であり、職業はバイクショップの店長で、ハルトと同じく喫煙者で女好きでドスケベである。

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 ハルト  「ところで兄貴、冬樹は元気にしてるか?」

 フユト  「何言ってんだよ。元気すぎるくらいだよ!冬樹はよ。」

 ナナセ  「こないだお義兄さんの家に行った時に冬樹くん、めっちゃ暴れててあやめさんが叱りつけてましたね・・・・。」

 冬樹はフユトの息子で年齢は4才。あやめはフユトの7才上の妻である。

 フユト  「まああいつは俺に似て破天荒だからな(笑)なあハルト!長渕兄貴の曲流してもいいか?」

 ハルト  「兄貴は本当長渕剛が好きだな~。流してもいいよ。」

 ~♪~♪~♪

 フユト  「いや~やっぱ長渕兄貴は最高だよな~。さすが世界一のシンガーソングライターだよ。」

 ハルト  「ちょっと待てよ!尾崎さんの方がすげーだろ!尾崎さんの代表曲「I LOVE YOU」はカバー曲を含めた総売上は全世界で1000万枚を越えてんだぞ!」

 フユト  「世界一のシンガーソングライターは
絶対長渕兄貴だろ!」

 ハルト  「何言ってんだよ!世界一のシンガーソングライターは尾崎さんに決まってんだろ!」

 フユト  「久しぶりにやるか?」

 ハルト  「上等だ!ぶっ潰してやるぜ!」

 睨み合う二人。

 ナナセ  「ちょっと喧嘩はやめてや!喧嘩したら豊が泣くやろ!ハルト!お義兄さん、もし喧嘩したらこの家から出てってもらうで!」

 ドス黒いオーラを放ちながら二人を睨み付けるナナセ。

 ハルト・フユト  「「すいませんでした!m(__)m」」

 恐怖で土下座する二人。

 その後、4人は夕飯を食べ始めた。

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 フユト  「そういえば俺たちが小さい時は苦労したよな~。」

 ハルト  「そうだな~俺と兄貴は腹違いの兄弟だったし、顔もほとんど似てなかったからな。」

 ナナセ  「お義兄さんは何歳の時にお母さんと離れ離れになったんですか?」

 フユト  「俺が2才の時に親父が俺の母ちゃんと離婚してよ。俺は親父に引き取られて母ちゃんは家から出てったんだよ。そんで親父はすぐハルトの母ちゃんと再婚して2年後にハルトが産まれたんだ・・・・・・。」

 ナナセ  「ハルトもお義兄さんも大変な人生を歩んできたんやな(涙)」

 自分の夫と義兄の壮絶人生を聞いて涙ぐむナナセ。

 フユト  「でも今はあやめや冬樹もいるから幸せだよ。」

 ハルト  「そうだな♪」

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 フユト  「じゃあ明日も早いから俺、家に帰るわ!」

 ナナセ  「お義兄さん、また来てくださいね♪ほら豊も伯父さんにバイバイしよな❤」

 豊  「だーだー!(バイバイ!)

 ナナセに抱っこされながらフユトにバイバイする豊。

 ハルト  「あっ!兄貴ちょっと待って!」

 フユト  「何だよ?ハルト。」

 ハルト  「今度裏ビデオを入手出来たらダビングして俺にくれよ。」(小声) 
 
 フユト  「わかった!わかった!」(小声)

 耳打ちで裏ビデオのダビングの約束をする二人。

 フユト  「じゃあまたな!」

 ハルト  「兄貴!また来いよー!」

 フユトはバイクで走り去っていった。

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 ナナセ  「なぁハルト、さっきお義兄さんと何話してたん?」

 ハルト  「しょうもない話だから聞かなくていいよ。」

 ナナセ  「なんか怪しいな~?」

 ハルト  「俺ちょっとタバコ吸いたくなってきたから喫煙所に行ってくるわ!」

 ナナセ  「ちょっとハルト!」

 ハルトは小走りでマンションの喫煙所に向かったのでした(笑)





 つづく

 



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