ダンスの先生 「はい！1.2.3.4！1.2.3.4！」
手拍子をしながらメンバー達のダンスを見るダンスの先生。
メンバー達 「1.2.3.4！1.2.3.4！」
手拍子に合わせながらダンスをするメンバー達。その中でセンターポジションに立つ低身長でロングヘアーで非常に可愛い少女のダンスは群を抜いて上手かった。
ダンスの先生 「はい！今日のレッスンはこれまで！今度のレッスンは土曜日に行うのでしっかり個人練習をしてね！」
メンバー達 「はい！」
ダンスの先生はレッスン場から出て行き、メンバー達はリラックスした表情を浮かべた。
？ 「今日のダンスレッスンも大変だったね〜。」
そう言いながら床に座るセンター担当の美少女。
メンバーA 「でも環奈ちゃんのダンス凄かったよ！キレッキレで表情豊かに踊ってたし！」
環奈 「いやいやそんなことないよ！私よりもダンスが上手い人はたくさんいるんだし！大袈裟過ぎだよ！」
先程から笑顔でメンバー達と喋っているこの美少女は今年中学1年生になったリュウとマイの娘の岡田環奈である。
？ 「いいな・・・私も環奈ちゃんみたいに人の輪の中心にいられる子になりたいな・・・。」
少し離れてその様子を見ているこの黒髪ショートの美少女は弥柳夏海。環奈と同じ中学1年生で同じアイドルグループのメンバーである。
環奈 「ねぇなっちゃん！今日一緒に帰ろ？」
夏海 「う・・うん！帰ろっか！」
二人はレッスン着から私服に着替えてスタジオを後にした。
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環奈 「なっちゃん、もっとみんなと話したらいいのに。」
頭に赤のリボンカチューシャを付け、白のワンピースを着て肩に手提げ鞄を掛けて夏海と会話しながら歩く環奈。
夏海 「私、小さい頃から人と話すのが苦手なの・・。今は治そうと努力してるけど中々治らなくて・・・・。」
夏海は紺の水玉スカートと白のオフショルダーブラウスを着て手提げ鞄を肩にかけて環奈と会話しながら歩いている。
環奈 「そうだ！なっちゃん、私のお家に来る？」
夏海 「えっ？環奈ちゃんのお家に？」
環奈 「うん！今日はパパとママは久しぶりにデートに行ってて、お姉ちゃんと二人だけだと寂しいし、それになっちゃんともっと仲良くなりたいから！」
夏海 「ありがとう環奈ちゃん。じゃあお邪魔させてもらうね。」
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午後1時、本八幡駅で電車から降りた環奈と夏海は昼食のパンを食べながら環奈の家まで歩いていた。
夏海 「そういえば環奈ちゃんのお父さんは売れっ子脚本家の岡田リュウさんで、お母さんは歌手の白石マイさんだったよね。」
環奈 「うん。そうだよ。」
夏海 「お父さんとお母さんが有名人で大変じゃなかった？」
環奈 「大丈夫だったよ。パパ達やおじいちゃん達が私とお姉ちゃんをパパラッチの人達から守ってくれたし、私とお姉ちゃんの学校の友達はみんないい子ばかりだったから。」
夏海 「そうだったんだ。優しいお父さんとお母さんとおじいちゃん達と友達に恵まれてるんだね。」
環奈 「なっちゃん！ここが私のお家だよ。」
夏海 「ここが環奈ちゃんのお家？普通のお家だね。」
岡田家の家は二階建ての一戸建てで外観は白を基調とした洋風モダンである。ちなみに間取りは5LDKである。(何気に岡田家の自宅の詳細を書いたのは今回が初めてです（笑）)
ガチャッ
環奈 「お姉ちゃん、ただいま！」
玄関の扉を開けて中に入る環奈。
夏海 「お邪魔しまーす。」
二人が家の中に入ると黒髪ロングヘアーの美少女が出迎えにやって来た。
日奈子 「おかえり環奈。隣にいる子は誰？」
環奈 「この子は私と同じアイドルグループのメンバーでお友達の夏海ちゃん。」
夏海 「はじめまして、弥柳夏海です！」
日奈子 「こちらこそはじめまして！環奈の姉の岡田日奈子です！」
この美少女は今年中学2年生になったリュウとマイの養女で環奈の1歳上の義姉の岡田日奈子である。
環奈 「なっちゃん、早速私とお姉ちゃんの部屋で遊ぼ！」
夏海 「うん！」
日奈子 「待って！その前に環奈はカバンの中に入っているレッスン着を洗濯機の中に入れてから部屋に行って。」
環奈 「はーい。」
環奈は洗濯機のある脱衣場に向かい、洗濯機の中にレッスン着を入れる。
環奈 「じゃあ改めてなっちゃん、私とお姉ちゃんの部屋に行こっか！」
夏海 「うん！」
二人は二階の環奈と日奈子の部屋に向かった。
つづく
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中編は20日(水)に更新します！