No Pain No Gain(痛みなくして得るものなし)

僕はいいことと悪いことはバランスが取れるようにできている、と思っています。バランスが取れたところが自分だと思っています。

痛み(pain)と得るもの(gain)も同じです。痛みの分だけ得るものがあります。

僕は鹿島を離れる決断をしたときに、全く違う挑戦をしよう、と考えました。全く違う挑戦には痛みが伴うからです。人は慣れることができます。慣れたことをするのは比較的簡単です。しかし、やったことのないことをしたり、全く違う世界に行くのは大変だし、疲れます。

僕は若いとき、したくないことをすることや、会ったことのない人に会うことを極力避けていました。面倒だったんです。でもいつからか、閉じこもって自分を守っているつもりでいる世界から飛び出すこともしてみようと考えるようになりました。それが、人としての幅を拡げることだと思うようになりました。

僕は正直、海外に特別行きたかったというわけではなく、どちらかというと、行かなければいけない、という思いがありました。残り少なくなって来たサッカー人生でよりたくさんのものを得たいなら、慣れていないことに挑戦しなければいけないと考えていました。

異国での生活、家族と会えない寂しさ、違う文化のサッカー。この「ペイン」に対して、どんな「ゲイン」が待っているか。それはこれからの自分次第です。

これはこっちに来て初めてのゲインを感じた瞬間でした。昨年、無敗優勝をしたブリラムに2年ぶりの土をつけた試合の1点目、タイ初ゴールでした。




昨日のカップ戦は4-1で勝ちました。