僕は山口県周防大島町の出身です。瀬戸内海に浮かぶ、屋代島と呼ばれる島で生まれ育ちました。ちなみに本島と橋でつながってはいますので、離島ではありません!

小学校を卒業するとき、島内にサッカー部はなく、サッカーをやめるつもりでいました。しかし、卒業と同時に、小学校のサッカークラブの監督が中学生のクラブチームを立ち上げてくださり、サッカーを続けることにしました。

中学校を卒業するとき、校区内にサッカー部のある公立高校がなくて、サッカーをやめるつもりでいました。しかし、中学生最後の公式戦でとても調子の良かった僕に、たまたま他の選手を見に来ていた山口県内の強豪校から、試合後に勧誘がありました。それまで山口県の選抜にも入ったことのなかった僕はすっかりその気になり、勧誘があった高校はお断りしましたが、1時間半かけて通う校区外の高校に行き、サッカーを続けることにしました。

高校を卒業するとき、将来サッカー選手になれるとは思わず、教師の道を志していた僕は地元の大学に行き、サッカーをやめるつもりでいました。しかし、なかなか縁のなかった全国の舞台で完全燃焼しようと意気込んでいた、高3の秋の国体の2日前に足を骨折しました。このままではやめられないと急遽、進路を関東の大学に変更し、サッカーを続けることにしました。

そういうこともあって僕は、そこで起こった出来事にどんな意味があるのか、を考えるようになりました。しかし最近、意味があるとは思えない出来事も目にするようになりました。結局、その出来事自体に意味があるのではなく、僕がその出来事に意味を持たしてるのだと気づきました。

どんな出来事にもいい面、悪い面があると思います。つまり、どんな出来事も起こった時点ではその後、いいことにも悪いことにもなりうるということです。振り返れば必要な負けがあったり、勝つことさえ未来の妨げになったりします。

結局、その出来事をどう捉えるか、そして、どのように生かしていくかが大事で、それは自分次第だと思います。

昨年、試合に出られなくなり、「これで海外に挑戦できる。」と思ったのは強がりもありましたが、僕の中でそういうタイミングなんだと納得した気持ちがありました。

僕は、その出来事が起こったからこそできること、を選んで生きていきたいと思っています。