鹿島での10年間で何かエピソードないかなーと考えていたら、すぐに浮かんだお話をしましょう。

あれはガクがいたから3年前くらいかなー。僕らはシュート練習をしていました。

僕はいつもシュート練習のときは、「ナイスサコ!」とか、「ナイスタク!」とか声をかけて、なんか淡々とした雰囲気にならないように盛り上げていたんです。先輩にも「ナイスミツ!」とか「ナイスコージ!」とか試合中と同じように呼び捨てで声をかけます。

その日、テンションの高かった僕は、いつも以上に「ナイスガク!」とかキーパーにももちろん「ナイスソガ!」とか言ってたんです。

鹿島では曽ヶ端選手のことを後輩はみんな「そがさん」、同期の人は「ソガ」と呼ぶのですが、モトさん(ナンバー10ね)だけは「ガッチャン」と呼んでいて、モトさんも練習のときはよく声を出すので、「ナイスガッチャン!」と言ってるんですね。その日僕のすぐ近くにいたモトさんはいつも通り「ナイスガッチャン!」と何度も声かけをしていました。(これ重要!)

そして悪夢は起こりました。

そがさんがシュートを止めた瞬間、僕の口が「ナイスガッチャン!」と無意識に発したんです。僕はそれを耳で聞いて違和感を覚えました。ちょうど学校の先生を「お母さん!」と呼んでしまうのと同じです。「ナイスソガ!」と言ったつもりが、耳からは違う言葉が聞こえてきました。

一瞬、時が止まって周りも「え?」という雰囲気になりました。それと同時に僕は一気に血の気が引いて、「やべっ!」と思いました。

一瞬の間のあと、みんなは顔を見合わせて大爆笑。僕もなんとかごまかそうと笑うしかありませんでした。

そがさんはとても優しい人なので、「おい!ダイキ!」と笑いながら言うだけでしたが、あれは焦りました。

という、どうでもいい話を今日はしてみました。


今日はリーグ第12節。頑張ります。