突然ですが、皆さん、ダンスって、一体、なんだと思いますか?
わたしは、、、、とここで明確に答えられたら良いんですが、今だ、分かりません。
ですが、ダンス初心者の方や、ダンス、気になるけど、よく分かんない。
また、見る専門、踊る専門、ダンスには、色んな専門な方が多くいらっしゃいますが、
わたしは、もっともっと、ダンスの世界、混ざって、溶けて、みんな一緒に受けいれられるようになれば良いのにな!と思っています。
なので、今回のテーマが、ダンスの世界ってどんな世界?
なのです。
ここまで読んでもよく分からない、という方、いらっしゃると思うので。。。。
例えば。
今、時代をにぎわすダンスと言えば、ヒップホップダンスやストリートダンスではないでしょうか?
なぜ?
ダンスが小中学校の体育授業で必須になったのをご存知の方も多いのでは?
そのダンスの授業で、現代的なリズムのダンスというカテゴリーが設けられています。
ちまたでは、このカテゴリーのダンスをヒップホップダンスやストリートダンスのテクニックを習得しながら
学ぶような方式をとる学校が多いようですよ。
技やテクニックがわかりやすいですからね。
それに、ヒップホップやストリートダンス(厳密には、ストリートダンスの中のヒップホップというべきか、ヒップホップはそれ自体が文化である、、、というべきか、とても悩ましいのですが、そこは、世間一般的な用語の使い方に準じる事にします)は、テレビでも良く目にする機会が増えましたしね。
エグザイルさんとか、世間様で流行っている音楽アーティストさんたちのバックで踊られていたり、いろいろね。
では、それらになじみのある方々が、ダンスと聞いた時に想像できるのは、どんなものでしょうか?
やっぱり、そういうジャンル分けされた、ダンス、なんではないでしょうか?
わたしは、ココで、声を大にして言いたい。
それだけがダンスじゃねぇーからな!!!!!!!
失礼しました。
でも、これは一例であって、他のジャンル、例えば、クラシックバレエを習っている方でもいいし、日本舞踊やフラメンコ、フラダンスなんかでも同じようなことが言えるのではないかと思います。
本当は、ダンスの世界って、
もっともっと多様で奥が深い
のですよね。
どういうこと????
では、ここから、すこーし、歴史的なお話。
人間は、いつからダンスしてたと思いますか?
答えは,原始時代から!!!!!
これって、凄くないですか??
古代の壁画には、動物や狩猟採集の人々の絵と並んで、踊っている人々が描かれていたりします。
原始の時代から、人々が、ある一定の社会的秩序の中で生活するようになったときから、
人は、ダンスすることを一つのコミュニケーションの手段として、また、信仰する神に奉納するものとして、
統治の方法として、求愛の手段として等等。。。。連綿と続けてきたのですね。
このダンスするという行為は、同時多発的に、おおよそどの文化圏でも発生しているものだそうです。
ダンスするというのは、人間の本能に近い行為かもしれないですね!!
そこから、文化圏ごとに、独特の発展を遂げて、民族舞踊や民俗舞踊が生まれます。
例えば、スペインのフラメンコや、日本の歌舞伎、能、ブラジルのサンバやその他、たーーーーーくさん、
星の数程ダンスと名のつくものがありますね。
そして、ダンスと言えば、クラシックバレエを思い浮かべる方の多いでしょう?
クラシックバレエも、西欧の宮廷文化の中でつぼみが生まれ、上流階級の嗜みやダンスする社交の文化、そして、舞台を鑑賞するという文化的下地が相まって、西欧圏の全域、とりわけ、原初はイタリア、フランス、ついでロシアやイギリスなどを経て、現在の形まで開花していくのですね。
おおよそ今発展しているダンスの殆どが、クラシックバレエをその基盤にしている、
といわれたりしていますが、それは、考え方次第ではないかと思います。
クラシックバレエは、基本的に、文化圏が違うところの民族舞踊、民俗舞踊には関係がありません。
例えば、日本の能や歌舞伎のダンスに、クラシックバレエの要素は全く基にありませんね。
極めれば、その2つに通じるものがあったりはするでしょうが。
他の文化圏の民俗舞踊や民族舞踊にも言えるかと思います。
もちろん、西欧の文化の中には。クラシックバレエと時を同じくして発展してきたダンスがたくさんあるはずなので、そこに相互関係が無いとは言えません。
また、クラシックバレエのメソッドが確立した後から発展してきたダンスには、多いに関係するものも多々あります。
例えば、モダンダンスというジャンルのダンスがあります。
モダンダンスの始まりは、全ての動きに名前がつけられ、予定調和的なクラシックバレエの決められた動きではなく、もっと自由に、もっとのびのびと、内面を表現するような形にとらわれないダンスをしたい、という人々の動きから始まりました。
要は、クラシックバレエの動きの否定から産まれたダンスなわけですが、その否定されたクラシックバレエのメソッドでトレーニングを積んでいるモダンダンスのダンサーの方が圧倒的に多いですね。
また、ジャズダンスやシアターダンスと呼ばれる、ショービズの世界で発展してきたダンスは、そのトレーニングの基に、クラシックバレエのメソッドを多いに取り入れています。
要するに、クラシックバレエは、ダンスという身体表現をする時に、身体を自在にコントロールするトレーニング方法として、じつに効率的かつ明確であるということなのですね。
動きの全てに、これがベストの形、というものが決まっていますし、
全ての動きに名前が付けられていますので。
例えば、どんなダンサーでも、バレエの基礎がある人ならば、「シャンジュマン2回、アッサンブレ2回、トンベ、パドブレ、グリッサード、グランジュテ。。。。。」と言われれば、どんな動きか分かるし、できるのです。
日本に場所を移して考えてみましょう。
日本には、ダンスに比類する訳語が無かった、ということ、ご存知ですか?
現在、danceを日本語訳して、もっともおおくつかわれているだろう言葉は「舞踊」(ぶようと読みます)
という言葉です。
これは、坪内逍遥さんの造られた、造語だそうです。
とはいっても、現在進行形では、ダンス=ダンスとそのまま使う事の方が圧倒的に多いですね。
では、日本で、「舞踊」という言葉ができる前は、どのように扱われていたのでしょうか?
「舞」「踊り」という言葉をきいたことがあるでしょうか?
「舞」まい
というのは、神様に奉られるもの、水平方向の動きを中心に構成されているもので、能や巫女舞などがそれにあたります。
「踊り」おどり
というのは、飛び跳ねるの意で、民俗舞踊、盆踊りや歌舞伎踊りなどがそれに当たります。
日本では、この神様のための舞と自分たちの娯楽のための踊り、というのが明確に区別されてきたのが分かりますね。
では、今をときめくヒップホップやストリートダンスはどうでしょうか?
ストリートダンスと言ったときは、とっても幅の広いものだと解釈できます。
ストリートで産まれたダンス、ストリートで踊られているダンスの意で良いと思います。
クラブシーンや街角の道ばたで踊られて火がついたダンスですね。
ヒップホップといった時は、もう少し限定されたイメージです。
ヒップホップ文化の中で産まれたダンス、という意味ではないでしょうか。
ヒップホップとはもともとは、アメリカの一部の黒人社会の中で培われてきた文化をさす言葉です。
B-BOY文化とでもざっくり過ぎる解釈をしておきましょう!
このジャンルに関しては、わたしよりも遥かに詳しい方がたーくさんいらっしゃいますので、
そちらをググっていただきたいな、と思います^^)/
わたしが、ダンスの世界を効率的に見渡すのに、便利だと思うジャンル分けがあります。
「舞台芸術として発展するダンス」
「ショービズの世界で発展するダンス」
「その他のダンス」
の3つです。
この3つのジャンル分けでのダンスの世界については、また次回!
ではまた!