こんばんは。

ママのための産後ボディケア ダンスインストラクターのU.miです。


今回は、産後ボディケアその2 ~初めの一歩 侮るなかれ産褥体操~です。



前回は、~まずはじめに知っておくべき事~ということで、

女性の身体は、妊娠、出産、育児とライフイベントを通して、

劇的に変化を遂げることを確認しましたね。


母体というのは、自らを変化させて、子供を守るようにできているものなのですね。

まさに、生命の神秘と無償の愛。

凄いですね。



今回は、その変化があることを知った今、

産後ボディケアの第一歩として何をしよう???

というお話です。


step1-1
まずは、産褥という言葉を理解しましょう。

詳しい説明は、上手なウィキペディアさんにお願いします。

以下、引用ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

産褥(さんじょく)とは、妊娠 及び分娩 を原因として発生した生殖器 及び全身の変化が、妊娠前の状態に戻るまでの期間のこと。

この時期の女性を産褥婦といい、これが病気になった場合を産褥病という。期間は一般に6週間から8週間といわれており、その間の主な症状としては次のものがある。

  • 体重の減少
  • 悪露 の排出
  • 発熱(産褥熱
  • 後陣痛
  • 乳汁の分泌
  • 子宮の縮小
  • 状態(産褥鬱
  • その他の身体精神の全般にわたる大きな変化
古来日本語で「産後の肥立ちが悪い」と表現してきたのは、こうした産褥異常の状態からなかなか回復できない女性を指したものである。

引用終わりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ココでは、シンプルに産褥期=出産後6~8週間(一ヶ月~2ヶ月)と考えます。
そして、産褥期の女性の身体の変化については、上記を参照していただくこととしましょう。


このステージにおられるママさん方は、
ご自身の身体を労り、養生して、安静に、リラックスできるように過ごす事を第一に生活して頂きたいですね。
前回もご紹介した通り、産後の身体は、ボロボロといっていいほど、疲れきって消耗しています。

この時期に無理をすると、その後の人生で、後々婦人科系の病気で難儀する方が多いようです。
また、栄養豊富な現代では、健康体の女性にはあまりピンとこないかもしれませんが、
産後の肥立ちが悪く、産後1か月たっても2ヶ月経っても、起き上がるのが精一杯、なんていうツライ状態に
陥ってしまう方もいらっしゃいます。

脅すようで申し訳ないのですが、この時期の無理は、将来の負債といっても過言でない程重要です。
周囲の方にも是非是非協力していただいて、この時期は、存分に休む事を仕事にしてください。



具体的な行動でいうと、

休養をとるということ=横になって休む、ということです。


産後ハイテンションになっていて、出産後の疲れを自覚しておらず、
ガンガン動ける錯覚に陥ってしまうママさんも多い時期です。

そして、約一週間程の入院の間、溜まった家事等、
家の中をどうにかしたいと思ったりして、ついつい動き回りがちです。

でも、ここはぐっと我慢。多少の汚れや家事の不備は見て見ぬ振りをしましょう。

旦那さんがやってくれる事には、文句は言わず、任せてやってもらいましょう!

ママの仕事は、赤ちゃんにおっぱいを飲ませて、自分の身体を休ませる事だけ!
それに集中することが大切です。




産後のボディケアの第一歩、はじめのはじめの始まりは、


産褥期をリラックスして過ごし、
自分の身体を休める事に集中することです。



step1-2
みなさんは、
産褥体操
という言葉を聞いた事がありますか?

妊婦さんなら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
産後、病院で産褥体操を指導された方も多いのではないでしょうか?

一般に産褥体操と言われて紹介されているモノは様々ですが、
目的や実施の内容の要点はほぼ同じです。


身体を休めることは、身体を回復させることが目的です。


この回復に、じつは産褥体操が効果的で重要な役割を持っています。


なぜか?

それは、産褥体操は、産後の身体の回復を助け、促してくれる効果があるからです。

産褥体操(さんじょくたいそう)とは、
妊娠や分娩で変化した体の筋肉や機能が元に戻るように促し、
血液の循環をよくすることで、産後の母体の回復を早める体操です。


体操という言葉が使われると、ラジオ体操のような動的なイメージが先に立ちますが、
産褥体操は寝ていてもできるくらい、静かで軽い運動です。


そして、この体操には、さまざまなメリットがあります。
代表的なもの7つ、紹介しましょう。

産褥体操のメリット

1)お産によって疲れた筋肉をほぐす。
2)子宮の収縮を促して、産後の悪露の排泄をすすめる。
3)産後のベッド中心の生活の運動不足を補う。血流を良くする。
4)体を動かして血液の循環を良くすることで母乳分泌を促す。
5)子宮や骨盤の緩んでしまった部分の回復を後押しする。
6)産後の睡眠不足などで疲れた体をリラックスさせる。
7)妊娠で緩んだお腹や腰回り、産道付近の筋肉を引き締める準備。


人によって、産褥体操の効果についての見解は様々かと思いますが、
体操によって、
身体的に促される効果、血流が良くなることで促される効果、
そして身体を動かす事で精神的に得られる効果、
の3つからなる具体的な効用を挙げています。


とにかく、産後の身体には、産褥体操がとても良さそうだ!ということはお分かり頂けたかと思います。


しかし。

しかしです!!!!!

プレママタウンというサイトのアンケート結果に残念な結果が載っています。
http://www.premama.jp/jiten/postnatal/post06.html
Q出産後に産褥体操を実行しましたか?  という問いに対して

かなりまじめにやった7%
たまにやった30%
ほとんどやらなかった31%
全くやらなかった22%
できなかった4%
知らなかった6%

やらなかった人の方が過半数を超えていますね。


そう、産後は、育児が忙しくて、なかなかそんな自分の身体を気にする余裕が精神的にも、物理的にも、
とれないよ!!!という人が多いようです。




でもね、
でもね!!!!!!


健康は一生ものだよ!!!!


産褥体操は簡単!いつでもできるんだよ!!!いたわって~!

これ、大事!


この調査結果から得られる教訓はなんでしょうね?



わたしは、これは、母以外の周囲の人の協力関係が不可欠だ、という事ではないかと思うのです。




わたしの個人的な体験談をここでしてみようと思います。


わたしは、第一子出産を、郷里には帰らず、夫と二人で迎え、
出産後も、わたしの実家は実母他界の上、遠い遠い新潟でしたので、実父の助けは皆無でした。
義父母は離婚されていて、義母とは結婚後初めて会ったくらいでしたし、
義父とは一緒に暮らしていませんでしたので、夫婦二人で乗り切りました。

核家族、頼る場所も無く、かなり不安もありましたが、
夫の理解と、義父母の真心、妊婦中にお友達になったママ友さんたちのおかげで、
とても良い産後を過ごせたと思います。

産後、おっぱいガチガチで、退院した午後にでも乳腺炎になりそうな自分の身体を引きずって、
一ヶ月間はほぼ半裸でパジャマで朝から晩まで24時間、ぴーぴーぎゃーぎゃー泣いている我が子に
悪戦苦闘の毎日でした。

そんなわたしが、産後鬱で死ななかったのは、第一に家族のおかげです。
よく話し合って、出産前に決めていた事があります。
それは、産後1ヶ月間は、一切の家事を夫がやること。
わたしは一切家事をしませんでした。
といっても、やっぱりやっちゃうことはあるんですが、そこら辺は、やらなくて良いって言ったでしょ!
と夫に逆に諭されつつ、夫の家事の手際には片目、時には両目をつぶって、休息を取りました。
(まあ、理想ですので、これができるかどうかは旦那さんのスキル次第かと思いますが。。。)

一切の家事を夫に任せるのには、少しだけ不安がありました。
それは、料理。
夫は、料理だけはあまり得意ではありませんでした。
ですが、そこで、義父の登場です。
義父は、しばらくコックさんとして働いた経験がある程、お料理上手。
男手一つで夫を育て上げた事もあり、何事にも動じず、つねに温かく私たちを見守ってくれます。
義父が一週間に2、3度、お料理を作って持って来てくれました。
それも、毎度、来るたびに、わたしには横になっているように言って、
義父は料理を冷蔵庫に入れると、孫をあやしたり眺めたりしてものの10分くらいで退散。
わたしに気を使わせない彼なりの優しさでした。

一方、義母もきてくれたのですが、義母のときは、なかなか気が張ってしまって、休むに休めず、
授乳のタイミングもズレてしまい、せっかく掴んだ娘とのペースが乱れてしまって
おおいに困惑し、大変申し訳なかったのですが、とても疲れました。
気持ちは嬉しいのですが、その気持ちに、わたしの気持ちが寄り添えなかったのでしょうね。
以後、夫経由で、わたしが落ち着くまで、来訪を待ってもらいました。
何かとやってあげたいという気持ちはとても嬉しかったのですが、難しかった。
わたしがもっと甘え上手だったら、違っていたかも、とも思うのですが、
今、思い返しても、また来ると言われた時に、夫経由で断りを入れてもらって良かったと思います。
わたしが産褥期を抜けてからは、義母とも会って、娘の面倒も見てもらったり、普通にできています。

さらに、産褥期を抜け、一ヶ月健診を終えてからは、少しずつ、ママ友さんたちと会って、おしゃべりすることでストレス発散できて、回復も早かったなと思います。


この期間は、なるべく、精神的にも、リラックスできる環境を整えるよう、家族で話し合えるといいですね。



そして、わたしの産褥体操経験についてもお話しましょうね。

私、産後、とても疲労感に襲われていました。
本当に、疲れたな、と感じていましたし、身体が、いつもと違う違和感に苛まれていました。
産褥体操については、予めいろいろ見聞きしていたので、わたしなりに、できる所から、
わたし流に、アレンジしながらやっていきました。

産褥体操は、産後すぐに始められます。
わたしの入院した病院も産褥体操を勧めていました。
しかし、とてつもない疲れを感じていましたので、これは、動いても良いのかしら????
と不安になるくらい。
なので、わたしは、入院中は呼吸法を意識的に使う事だけに集中していました。

体操らしい体操を始めたのは、産後3週間経った後でした。
本当はもっと早く始められたのでしょうが、
わたしの場合は、溢れ出る母乳で、三週間常に乳腺炎の危険と隣り合わせ、
おまけに娘はおっぱいを上手く吸えなくて、お互いに試行錯誤の連続でしたので、
そんな余裕無かったのでした。。

ですが、呼吸法だけでも、十分、効果はあったと感じますし、
軽いストレッチが、とても身体に優しく寄り添ってくれたので、
体操というと大げさな感じを受けるひとにも、ストレッチは受け入れやすいのでは?
と感じました。



長ーくなりました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

次回は、産褥体操のやり方や、わたしのおすすめの方法をご紹介します。
ブログを見れば、だれでも簡単にできる方法なので、まさしく今、産褥期!なんていうママさんが
いたら、是非、教えてあげてください^^)

see you soon!!
by now :)