こんにちは。

 

ヘルスケアコーチの中原由美です。

 

4年前の記事、再掲します。

 

 

 

 

私、10年くらい前までは貧血気味人間でした。

長女の妊娠中も、少し貧血気味でして、鉄剤の処方を受けたりしてました。

 

でも、鉄剤が体に合わなくて、1回で断念。

 

レバーとか嫌いだったし、赤身の魚もあまり好きじゃない。

鉄分が豊富そうな食べ物ってあまり好まない人間で、

どーしたもんかな。。。なんて思っていました。

 

 

今は、全く困る症状もないし、

鉄が足りませんって思うこともありませんけどね!

 

これは、体のしくみ全体から考えて、
この貧血症状の大元を根本から解消させる工夫にたどりついたからです。
 
 
順に説明しましょう。
 
 

一般に「鉄欠乏性貧血」というものは、以下のような解釈をされていますよね。

 

鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ、: iron deficiency anemia, IDA)とは、

体内にが不足する事により、充分にヘモグロビンを生産できなくなることで生じる貧血のことである。

by wikipedia

 

 

血液の中で酸素を運ぶ役割を担っているのが赤血球の中のヘモグロビンです。

これが不足して体内に酸素が不足してしまうのが貧血で、

中でもヘモグロビンを構成する鉄が不足することによって起こる貧血を鉄欠乏性貧血といいます。

 

 

と、いうようなのが、一般的な解釈ですね。

 

 

 

そう、酸素を運ぶ役割のあるのが、赤血球というもの。

 

その中のヘモグロビンというのが、鉄を含んでいて、

これが、酸素を取り込んでくれ、

酸素濃度の低い部分に到達すると、自動的に酸素を放出し、

体内で排出された二酸化炭素は、肺で酸素と入れ替えられる。

 

肺の中に戻ってきたヘモグロビンに、また酸素がくっつくことで酸素を運搬している。

 

この機能については良く分かるよね。

 

 
なるほどね!オッケー、血液の材料、
鉄が不足してるんだ!
頑張って鉄をいっぱい摂取しよう!!
 
 
 
 
以前の私も、そう思ってせっせと鉄をとりました。
 
 
 

でもさ、みんなも経験した事ありませんか??

 

 

この後、せっせと鉄を摂るのです。

鉄瓶とか、鉄鍋、鉄のフライパンとか、

レバーとか、赤身の魚、赤身の肉とか、

ほうれん草とか、プルーンとか。。。

ヘム鉄のサプリとか、

いろいろ試しながらせっせと鉄を摂る。

摂ってる。

 

コンビニで鉄分入りって書いてあれば、とりあえず買う。

とか。。。

 

 

 

 

それなのに、それなのに、

 

!!

 

なんだか、一向に、全然、貧血が治らないし、

むしろ、どんどん、疲れは溜まるし、回復しないしー!

酸欠ですー!酸欠マックス、立ちくらみですー!涙

 

 

 

 

ねえ、

 

ないですか?

 

 

わたしはね、

 

ありましたよ。

 

 

せっせと鉄をとり、全然回復しない沼。。。

 

 

 

 

 

image

ここで大きな問題提起なのだけど、

 

 

 

血液検査でわかるのって、「体の状態」ではないですよ。

 

 

「血液が、その時点でどういう成分で構成されているか」がわかるだけです。

 

その血液検査の指標としてみる様々な物質の数値って、あくまで、数値でしかなくて、

 

それを見ると、〇〇という症状や体全体の健康状態がわかるわけでは、実は無いのですよね。

 

 

数字っていうとっても単純明快なものに変換され、

あたかも、それが絶対であり、とっても管理しやすいもののように

感じてしまいますけれども、

 

 

 

人間の体ってさ、本来は、すべてにおいてオートメーションで働いているのですよ。

 

 

 

胃の働きを、私たちは意識的にコントロールすることはできませんよね?

 

そう、人間の体の機能というのは、

体が、自動的に、常にその時点での最適な状態として保つもので、

意識的に動かすものでは無いんです。

 

私たちはよく「健康管理」なんて言葉を使いますけど、

 

健康という体の機能と密接したものを考える時、

 

自分たちの体を、意識で「管理」できると思うのは、大きな間違いです。

 

体という乗り物は、基本的に全自動運転機能搭載なのです。

 

手動運転にはできないスーパーコンピューターです。

 

私たちが何かその全自動運転をうまく働かせるように努力するとしたら、

 

それは、「管理」という方向のものではなく、「手助け」「サポート」という方向のものでなくてはいけません。

 

あくまで、手助けですから、そこには、絶対的に「体の機能全体への理解」ということが、

 

必要になります。

 

 

これは全自動運転の乗り物ですが、使い手はあなたですから、

基本仕様くらいは知っておかないと、乗りこなすのに大変ですよ。

というような事ですよね。

 

 

じゃあさ、このスーパー全自動の体というコンピューターの

最優先事項としてインプットされている機能ってなんだと思いますか??

 

 

答えは、「生き残る事」です。

 

 

たとえ、どんな状況に陥ったとしても、体は、最後の最後まで計算しつくし、

生きる事を諦める事はしません。

体は常に間違わず、正確に、生き残れる道を選択し続けるのです。

 

足がなくなろうが、

目が見えなかろうが、

脳に損傷が起ころうが、

心肺機能が低下しようが、

ガンや糖尿病になろうが、

生き残れる道を常に探し、

 

今現状で最上の選択で種の保存をする。

 

それが、命の選択であり、それが、生き物のしくみの真ん中に存在しているものです。

 

 

サバイバルすることしか、体は選択肢を持たないのです。

 

そのために少々不快であろうが、少々欠陥があろうが、なんとか命が一番生き残りに最適な状態をキープしようとするわけ。

 

 

なんと、けなげなのでしょう。。。。

 

 

もうね、これ、大事よ。

本当に。

 

そのこと、ちゃんと、みんな自分の体で、そして、自分の心で、受け止めてあげなくてはね。

 

 

 

 

そこで、貧血という状態について、考えてみたいと思うのですが、

 

人間の体は、スーパーコンピューター並みによくできた機能を持っているのに、

 

酸素が足りなくなるって、いのちとしては、非常に危ういので、絶対的に回避したいことにほかなりません。

 

鉄が足りない、入ってこないってだけで、命の危機が簡単に生まれてしまうような脆い機能を搭載しているのでしょうか?

 

 

 

答えは、 NO! です。

 

そう、原因は、鉄が足りないって所には実は無いのです。

 

 

体は、生き残ることを最優先の仕事としていますから、

 

とうぜん、命の危険というのを最も避けるべき事としています。

 

一番起こり得る命の危険というのは「エネルギー切れ」です。

 

突発的な命の危険については、体の内側の機能ではなんともできない問題もありますから、

ここでは、内側の機能においての命の危機を考えましょう。

 

体のエネルギーになるものというのは、ずばり「糖」です。

 

ですが、糖という材料がなくなったら死んじゃう。そんな機能では困りますから、

人は、非常用のエネルギー生産のしくみも持っています。

 

 

通常のエネルギー生産(代謝)は、糖の代謝ですが、

人は、糖以外にも、脂質とタンパク質を代謝させてエネルギーを作ることのできる

非常用の回路を持っています。

 

しかし、赤血球は、糖しかエネルギーとして使いません。

脳も、心臓の筋肉もです。

 

糖が足りない状態では、

糖しかエネルギー源として利用しない組織にダメージが生じます。

血液、脳、心臓。

 

うまく糖が入ってこない、

糖をうまく代謝させる事ができない、

そんな体の基本的な機能がダメージを負っている状態だと、

血液、赤血球も当然ダメージを喰らうわけです。

 

鉄欠乏性貧血で重要になるのは、

鉄が足りないことではなく、

その鉄を利用し、その鉄で形作られている赤血球そのものが、

糖の代謝の異常や糖の不足によって元気でないことなのです。

 

 

それに、貧血で問題なのは、鉄が足りずに、酸欠になるってことだと

一番最初の一般的な説明で解説されていましたが、

 

体内の酸欠というのは、

体内の二酸化炭素量と大きな関係があります。

 

人の呼吸というのは、肺呼吸で、酸素と二酸化炭素が入れ替わる事で、

体内に酸素が入ってきます。

つまり、体内に二酸化炭素がないと、酸素を体に取り込む事ができないのです。

 

 

では、体内で二酸化炭素を出すしくみというのは存在するのでしょうか?

 

もちろんあります。

 

それが、糖の代謝です。

 

糖がきちんと完全燃焼されると、糖は水と二酸化炭素にまで代謝されます。

 

糖がうまく回り、代謝されると、二酸化炭素が出て、

それが酸素を運んできてくれて、その酸素がまた糖と一緒に代謝を回すわけです。

 

完全なる循環がここに見えませんか?

 

人の体には無駄な機能はなく、全てが循環しています。

 

糖、酸素、二酸化炭素、それも循環の1パートなのです。

 

 

貧血気味の方、せっせと、鉄をとっている方も、

 

ぜひ、一度、騙されたと思って、鉄をやめて糖を補給してみてください^^)

 

鉄が体内に存在することは、実は非常にリスクが高い事でもあるので、

鉄の摂取には注意が必要でもあるのです。

 

鉄じゃなくて、糖!

 

糖も、その質がとても大事で、

 

どんな形の糖を摂るのか?っていうとこと、実はとっても重要です。

 

 

ちょっと長くなったので、今日はここまで。

 

 

またね!