高校野球選手権神奈川県大会:日大高vs平塚学 | スポーツを語ろう-ZE!!

高校野球選手権神奈川県大会:日大高vs平塚学

バッティングパレス相石スタジアムひらつか・第1試合=試合終了

平塚学園
012 000 000 3
000 201 02x 5
日大高

1年夏からエースとして平塚学園のマウンドを守り、今大会でもその好投手ぶりを随所に見せつけてきた高田孝一が投打の柱となる平塚学園と、春の神奈川では継投策主体に、どちらかと言えば全員野球というイメージの強い準優勝を飾った日大高…対照的ともいえるチームカラーの学校同士の対決となった。
序盤、試合を優位に進めていたのは平塚学園。2回に5番エース高田の、チーム初安打となるソロホームランをが出ると3回にもツーランで2点を加えた平塚学園が波に乗ったように見えた。高田の本塁打が出るまでは力で押していた日大高エース森井の投球がわずかながら狂ったように思えたからだ。恐らく日大サイドでは3回までの展開から「これだけ見事な本塁打攻勢をかけられたらどうなるんだろう」そう思っても不思議ではないほど平塚学園に勢いを感じたからだ。
だが、日大高も平塚学園・高田の力のある速球に差し込まれるばかりでなく、しっかり打ち返していた。4回に4番須永のツーランで1点差にしたが、まだ十分相手に流れがいかないうちに主砲の追撃弾で1点差…十分ついていける、という手応えを早い段階でつかんだことはやはり勇気を与えたのかもしれない。
案の定、このホームランが出たあたりから試合の流れは微妙に変わり始めた。それでも球威・制球ともそうそう隙を見せなかった平塚学園・エース高田だったが…ここまで適度なタイミングで継投することで連戦による疲労を最小限にしてきた日大高サイドと、基本的にエース一人で守ってきた平塚学園との違いが中盤から出始め、6回に同点に追いついたことで文字通り試合は振り出しに戻った。
それでも球威の衰えがさほど目につかなかった高田だったが…8回から制球が甘くなり始めたところを痛打され、3本の長短打を集められ、粘り強い日大高に勝ち越されてしまった。それでもY校戦完投から中1日で春の準優勝校と対決。完全燃焼できたのではないかと思うが…一方、なかなか容易に反撃の糸口を掴めなかったなかにあっても僅かなほころびからチャンスをモノにした日大高の粘り強い姿勢は誉められてしかるべきだろう。

最後まで展開の読みにくいクロスゲーム、両軍大きなミスもなく進んだ試合。いいゲームが見れたと思う。