今年度から、近隣の看護学校へ講義に行くことになりました

 

担当教科は

 

「解剖生理学」

 

 

 

なぜ僕が・・・

( ̄Д ̄;;

 

 

 

やるとなったからには楽しんでもらおうと思うのですが、なかなかに難しい現実もあります

 

解剖は単純に覚えることも多いですから

 

正中矢状面をなんとか覚えてもらおうと、絶対に誰も知らないであろうメトロン星人がアイスラッガーでやられるシーンを提示したり、映画なんかと結びつけたり試行錯誤です

 

 

 

覚えるのはまぁいいとして、生理学はちょっと辛い

 

専門学校ですので、高校時代に大学入試センター試験も受けていないという人が大半の環境

 

別に受けてなきゃないでいいのです

 

ただ生理学を学ぶためには、化学(できれば物理と生物)の知識が不可欠です

 

 

中学高校で授業を流していたレベルではちょっと厳しい・・・

 

 

 

「静止膜電位と活動電位」を伝えるために、電位とは何か、イオンって何か、という話をしないと、チンプンカンプンになります

 

これを無理にただ覚えさせると、ほころびが生じるので、なんとか理解してもらおうと思うのですが、中学理科のレベルまで遡って講義をすると時間がなくなってしまいます

 

 

せめて、興味を失わないようにと頑張るのですが、なんともはや大変だ

 

 

 

世の中には覚えることと理解することの2種類があると思っていて、理解しなければならないことを覚えようとすると無理が生じます

 

 

僕は古事記や平家物語の序文を暗記しております

 

世の中にはこういう人がたくさんいるのではないでしょうか?

 

学校でやらされるので・・・

 

 

 

でも、古事記や平家物語に何が書いてあるかを人に伝えられる人ってどれだけいるんでしょうか?

 

内容を人に伝えられるレベルで理解していないと、覚えてもそれは文字の羅列にしかなっていません

 

それに意味はあります?

 

別に中学校の時の国語の先生を批判しているわけですではありません

 

 

 

とはいえ、論理的に考えることに慣れていない人に論理的にものを語っても混乱するだけなので非常に難しい話になります

 

 

最近の学生は教科書が読めない

 

ということをまことしやかに囁かれたこともあります

 

 

真偽は知りませんが、少なくとも覚えずに考える癖をつけさせないと

 

 

 

 

当面はやる気を植え付ける役目として頑張ろう・・・

 

 

 

というわけでまとめ

 

看護学校の皆さんへ

 

覚えるだけでなく、理解も大事です

 

 

看護学校へ行こうと思っている中高生の皆さんへ

 

日々の勉強は無駄になりませんし、無駄にしないように勉強してください