夢のような10連休となった世の中でしたが、みなさま、夢から覚めましたか?

 

 

僕は感動的なことに3連休をいただくことができ、妻の実家に帰ることができました

 

山がきれいでした

 

 

 

 

 

さて

 

救急科は毎日が出口問題との闘いで、なかなか大変な状況になりましたが、なんとか乗り切ることができました

 

救急医療が成り立つためには、やはり多くの業種が存続していないと無理なんだということを強く感じました

 

 

救急においては入り口問題、出口問題と言われる問題があります

 

救急患者さんがいつまでも適切な医療機関にたどり着けないのが入り口問題

入院患者さんがいつまでも適切な退院先に退院できないのが出口問題です

 

入り口問題の解消のために玄関口を整備しようということで、僕も北米型ERなるものに傾倒し、なるべく行き先に困らないようにということを考えているところです

 

では出口問題はどうでしょう

 

 

患者さんがみんな元気に歩いて自宅に帰ることができれば何の苦労もありません

 

 

ところが、高齢者は特にそうなのですが、入院に伴ってADLが低下したり、介護度が上がったりということで、必ずしも元いた場所に退院できるわけではありません

 

例えば当院に搬送される誤嚥性肺炎の患者さん

 

 

以前調査したのですが、搬入元は66%が自宅、33%が施設からですが、退院先は自宅が31%、施設が17%と、半数は元の場所に帰ることができていません

 

 

多くはリハビリや療養が必要な状態となり転院を必要とします

 

 

10連休はこの転院先確保が大変でした

 

転院がスムーズに行くようにと、医療連携室のスタッフも奔走してくれましたが、連休に入った瞬間転院調整の流れがストップし、出口が閉ざされました

 

転院予定で、普段なら数日で転院先を選定されるような患者さんが、10日間転院先との調整も進まぬまま待つことになったのです

 

 

出口が閉ざされて入り口だけ開けると、当然詰まります

 

満床となり、次の受け入れが難しくなってしまい、出口問題は入り口問題を発生させることになってしまうのです

 

いつも、スムーズなやりとりをして出口問題が発生しないような連携が地域には求められるわけです

 

なくなるとありがたさが身にしみます

 

いつもの連携に感謝するばかりでした

 

 

次回同様の大型連休となったときには、より困らない体制を敷いた上で迎えたいものです

 

 

 

え!?

 

お盆も9連休なの!?