中国は、投資、貿易両面でのドル依存度を低減するため、アジアの通貨や債券への投資を増やしている。

 同国は米国債の購入を抑える代わりに韓国や日本の国債の購入を増やし始めた。保有する米国債に比べるとその量は少ないが、この動きは膨大な外貨準備を分散する戦略を浮き彫りにしている...

(8月20日 WSJ)


中国のとっている経済戦略は、今後の世界経済の動きを如実に示しているものと思われる。

米国債の購入を控え始めた。中国は米国債のうち短期国債には投資するが、長期国債には積極的な投資をしていない。各国ともそうであろうが、リーマン・ショックやサブプライム危機の時に政府保証した色々な金融商品その他を、後始末の為に長期国債に流し込んでいる実態を考慮してのことである。

アメリカは、ドルを刷りすぎた。ドルペッグの崩壊、中国が指摘したと噂されている金の延べ棒がタングステンの金メッキ事件、などドルの裏付けは益々貧困なものとなってきている。円高はその為に起きていると言っても過言ではない。ドルの崩壊は、円高を呼び、円高の影響で埋蔵金の価値が下がるなど日本にとってマイナスの結果となっている。

小泉政権時代に起きた、信じられないような大幅アップをした米国債の購入金額。これはいったい何を意味するものなのか?りそな銀行の問題など小泉政権時代には、色々と怪しい経済にかかわる事件が起きている。


これからの世界再編の世の中、アメリカに変わり覇権を握る国、そして民主党の代表選の結果、そして代表が選ばれる前後の資金の流れ、民主党に協賛する政党はどこか?自民党清和会動きの変化など注視して行く項目は色々である。