東京都大田区のアパートで104歳とされる三石菊江さんの所在が確認できず、白骨遺体が見つかった事件で、長男(64)が警視庁蒲田署の事情聴取に、三石さんの年金について「生活の糧だった」と話していることが21日、同署への取材で分かった


 長男は「いけないことだったと思う」とも述べており、同署は詳しい経緯を調べている。
 同署によると、長男は「母は2001年6月12日ごろ、病気で死亡した」と説明。文京区大塚から大田区羽田に転入した04年5月ごろまで約3年間、三石さんの老齢福祉年金計約120万円を不正に受け取った疑いがある。
 文京区では定期的に届く年金の受取書類を郵便局に持ち込み、現金を受け取っており、長男は「職がなく、年金が生活の糧だった」と話している。
 大田区では年金を受給しておらず、「書類が届かなくなり、働き始めて収入があったので、自動的に止められたのかと思った」と説明している。


 長男は転入後、解体業者の下で働き、失業した07年ごろから生活保護を受けていた。白骨遺体の発見時、長男名義の金融機関の口座に残高はほとんどなかった。
 長男は「金づちで骨を割ったとも話しており、転入の際に白骨遺体を砕いてリュックサックに入れて運搬。「金づちは文京区の自宅に置いてきた」としているが、既に取り壊されており、金づちは見つかっていないという。 

(8月21日 時事通信)


恐ろしい限りである。年金の着服が、これから何件報道されるかと、思うとぞっとする。まず、ここが、日本人の霊性のなくなってしまった部分であるといえる。

親子の絆の問題にまで一連の報道は、深く入り込み、想起させる働きを持っている。この先、こういう報道を通じて、必ずいろいろなことを国は考え、(実は、命令されるのであるが)対策と称しておかしなことをしてくるはずである。それは、こういった一部の人間の愚行を集中的に報じることによって「しょうがないか・・・ああいった一連の報道があったんだから」と、反対の声を上げることもなく、すんなりと事実関係を作り上げるためのものであると私は考えている。


タヴィストック人間関係研究所・・・・おそるべし・・・・・・。